穏やかな秋晴れの午後
茅ヶ崎スタディオベルソーで恒例となったライブ

会場はドタキャンになった僅かな空席を除けば満席(主催者発表) ライブ配信も含め今回も盛況


今日のライブの第一部で歌われた

てんびん座の女
紙飛行機のラブレター
Goodbye Mr.スローバラード
港で歌う子守唄
大いなる坂道


は全て1981年から83年の間に創られた作品で
早稲田大学抒情フォーク研究会のライブで
これらの楽曲を初めて聴いた日から
もう40年近くが経ちました

百人一首にこんな歌があります

瀬をはやみ岩にせかるる滝川の
われても末に逢むとぞ思ふ

恋歌に恋をしていたとすれば
まさに長い年月を経てあの頃の心象風景に
今日再び巡り会えたことは幸せなことでしょう

歌は歌だけでなくその歌を聴いた時、聴いていた頃の心の景色も一緒に残るもの

今日もキッチン馬鈴薯の辺りをお腹を空かせて歩いていた頃のことを思い出しながら揺れるペンライトの中、不思議な時間の旅をしました

  
 
休憩を挟んだ後の第二部

イントロの美しいバイオリンとピアノの音色にヤバい、と思ったときにはもう手遅れでした
No One Else で不覚にも泣いてしまいました
会場が薄暗くて助かりました

生演奏でこの曲を聴けてとても幸せでした

アンコールの追憶もそうですが
仁多さんのバイオリンの綺麗な音色にやられてしまうことがライブでは多いことに気づきました

本日 会場で新発売となった2枚のCD
Early かわもとひろのぶ I と 着地点未定II
(どちらも完売!) は 創作時期からも必然的に前者は若者の恋愛について、後者は死生観を題材とした作品が多く納められているように思います

中心となるテーマは変わっても また足腰は多少衰えても? 創作意欲は衰え知らずのようです


タメ、新曲できたぜ、聴いてくれ!

40年前の四畳半下宿時代もいまも 
この言葉を聞くのが嬉しくて
自称ファンクラブ会長やってます


若さにまかせた愛がいい 明日は晴れるだろう

今日は 港で歌う子守唄の一番最後のこのフレーズが何故かいちばん心に新鮮でした


かわもとさん、ご出演の皆さま
素晴らしい演奏と時間をありがとうございました

また春のライブを楽しみに待つことにします

 
【本日のセットリスト】

〜第一部〜
オフェリア
京浜賭博地帯
てんびん座の女
紙飛行機のラブレター
Goodbye Mr.スローバラード
港で歌う子守唄
大いなる坂道

〜第二部〜
相模線旅情
希望の船出
黄昏
No One Else
キッチン馬鈴薯
おかあさん

〜アンコール〜
追憶
父娘日和