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Since
2018.09.12 |
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◆231209 #273 頓挫 ◆231202 #272 抒情フォーク研究会 ◆231125 #271 ライブハウスデビュー ◆231119 #270 自主コンサート ◆231111 #269 転回 ◆231104 #268 雑誌「明星」 ◆231028 #267 楽曲の世界観 ◆231021 #266 夕焼けニャンニャン ◆231014 #265 女性アイドル ◆231007 #264 10週連続第1位 ◆230930 #263 初めて買ったレコード ◆230923 #262 日本語は残酷 ◆230916 #261 大阪弁 ◆230909 #260 AXIA ミュージック オーディション ◆230902 #259 雪解け ◆230826 #258 母からの手紙 ◆230819 #257 中間テスト ◆230812 #256 大学芋 ◆230808 #255 心象風景 ◆230730 #254 終バス ◆230723 #253 句読点 ◆230716 #252 薄ら日から ◆230708 #251 笑顔同封 ◆230702 #250 停車駅 ◆230625 #249 Ten thousand miles ◆230618 #248 窓にあかりが灯る頃 ◆230610 #247 自由帳 ◆230604 #246 昨夜の雨 ◆230527 #245 風の記憶 ◆230520 #244 蔓棚のひとりごと ◆230513 #243 無色の貨物列車 ◆230506 #242 休み時間 ◆230429 #241 町へゆく道 ◆230424 #240 寄港 ◆230417 #239 文字に降る寂静 ◆230408 #238 It’s show time ◆230401 #237 休日 ◆230325 #236 夕暮れのカフェ ◆230318 #235 登園バス ◆230312 #234 時の名残り ◆230305 #233 早春賦 ◆230226 #232 花の静寂 ◆230219 #231 異国食堂 ◆230212 #230 また明日 ◆230204 #229 ライオンの夢 ◆230130 #228 千曲川 ◆230122 #227 新しい景色 ◆230114 #226 マクワウリの話 ◆230108 #225 散歩道 ◆221231 #224 星影さやかに ◆221225 #223 静かな冬の一日 ◆221218 #222 また新しい朝 ◆221211 #221 引き潮 ◆221204 #220 無人駅 ◆221027 #219 各大さじ1 ◆221120 #218 いま ◆221113 #217 ひとり ◆221106 #216 見果てぬ夢 ◆221030 #215 願いごと ◆221022 #214 普段着 ◆221015 #213 知らず知らずのうちに ◆221010 #212 There are a lot of reasons ◆221002 #211 経る時 ◆220925 #210 作品 ◆220918 #209 薄手の長袖 ◆220911 #208 風の静黙 ◆220904 #207 小雨の朝 ◆220828 #206 晩夏 ◆220821 #205 ゆるやかな弧 ◆220814 #204 第2楽章 ◆220807 #203 パズル ◆220801 #202 夜 ◆220724 #201 浮雲 ◆220717 #200 カヴァティーナ ◆220710 #199 雨の降る日に ◆220703 #198 夏の通り雨 ◆220626 #197 待ちぼうけ ◆200619 #196 夕焼け ◆220612 #195 THE TOBACCO SHOP ◆220605 #194 夏の素描 ◆220528 #193 ソラシド ◆220522 #192 ふたり ◆220515 #191 未開封 ◆220508 #190 花は咲いてる ◆220501 #189 麻薬色の空 ◆220425 #188 晴れた日のこと ◆220417 #187 ジャカランダ ◆220410 #186 大丈夫 ◆220403 #185 恋人同士 ◆220327 #184 最後の恋文 ◆220320 #183 ホットミルク ◆220313 #182 想い ◆220306 #181 消灯時間 ◆220227 #180 紅雀 ◆220220 #179 少し遠回り ◆220213 #178 長距離電話 ◆220206 #177 そのまま ◆220130 #176 大阪という時間 ◆220123 #175 ライブハウス ◆220116 #174 忘れもの ◆220109 #173 星の王子さま ◆220101 #172 いのち ◆211226 #171 昨日今日明日 ◆211219 #170 In other words ◆211212 #169 時代 ◆211205 #168 心の旅 ◆211128 #167 太陽の沈んだ町 ◆211121 #166 Agua mineral con gas ◆211114 #165 サボテンの話 ◆211107 #164 白の色彩 ◆211031 #163 過ぎた日のこと ◆211024 #162 I had to be you ◆211017 #161 太陽のある場所 ◆211010 #160 緩やかな坂道 ◆211003 #159 完成 ◆210926 #158 花祭り ◆210919 #157 ただの曇り空 ◆210912 #156 Even if time goes by ◆210905 #155 さがしもの ◆210828 #154 八月の裏側 ◆210822 #153 Conversation ◆210815 #152 時の輪郭 ◆210808 #151 幸せについて ◆210801 #150 病葉 ◆210725 #149 晴れた一日 ◆210718 #148 帆を畳む舟 ◆210711 #147 夜更け ◆210704 #146 梅雨の波紋 ◆210627 #145 約束 ◆210620 #144 夏の本棚 ◆210613 #143 旅の途中 ◆210606 #142 せせらぎ ◆210530 #141 余白 ◆210523 #140 yours ◆210516 #139 ジューンベリー ◆210509 #138 針のない時計 ◆210502 #137 待ち時間 ◆210425 #136 歳月の残照 ◆210418 #135 夜間飛行 ◆210411 #134 時を経た色彩 ◆210404 #133 その駅 ◆210328 #132 君の友達 ◆210321 #131 夢見る頃を過ぎても ◆210314 #130 聖なる悩み ◆210307 #129 ラブソング ◆210228 #128 10年前のこと ◆210221 #127 唐菖蒲 ◆210214 #126 水曜の午後 ◆210207 #125 昨日のことのように ◆210131 #124 駅前通り ◆210124 #123 話し相手 ◆210118 #122 春まだ遠く ◆210110 #121 風の時代 ◆210103 #120 時の仕掛け ◆201228 #119 薄曇り ◆201221 #118 静けさの巡礼 ◆201213 #117 乗り継ぎ便 ◆201206 #116 楽譜 もしくは地図 ◆201128 #115 もうひとつの朝 ◆201122 #114 車窓 ◆201114 #113 空の青さだけが ◆201108 #112 再会 ◆201101 #111 とりとめのない話 ◆201025 #110 小春日和 ◆201018 #109 ひかり あかり ◆201011 #108 東京にも空がある ◆201004 #107 四畳半抄録 ◆200927 #106 時として ◆200920 #105 時間と水と言語 ◆200913 #104 優しさについて ◆200906 #103 思い出ばなし ◆200830 #102 草枕 ◆200823 #101 A day ◆200816 #100 廻送列車 ◆200809 #99 The Way We Were ◆200802 #98 強がり ◆200726 #97 フランドルの海 ◆200719 #96 質感の喪失 ◆200712 #95 出会い ◆200705 #94 国境の町 ◆200628 #93 一輪挿しの花 ◆200621 #92 徂徠豆腐 ◆200614 #91 尊きもの ◆200606 #90 What do you want ? ◆200531 #89 島影 ◆200524 #88 色鉛筆 ◆200517 #87 心潤う時間 ◆200510 #86 漂泊の想い ◆200503 #85 Ave Maria ◆200426 #84 紅茶時間 ◆200419 #83 ゆく船 ◆200412 #82 きっとまた ◆200405 #81 すぐ近くに思えた季節 ◆200328 #80 かわもとひろのぶ ◆200322 #79 Forza Italia ◆200315 #78 雨の街を ◆200308 #77 時間と場所 ◆200229 #76 解毒剤 ◆200222 #75 昔日の残響 ◆200216 #74 神様の悪戯 ◆200209 #73 海辺の町 ◆200201 #72 あるスケッチ ◆200126 #71 遠い昔のこと ◆200119 #70 静寂 ◆200111 #69 帰りたい場所 ◆200105 #68 春までのあいだ ◆191229 #67 思いの丈 ◆191222 #66 冬空の手紙 ◆191215 #65 弾き語り ◆191208 #64 旅の記憶 ◆191201 #63 ある日の夕暮れ ◆191124 特別寄稿 ライブ#12プチレポート ◆191124 #62 冬の読書 ◆191117 #61 香港という時間 ◆191110 #60 愛について ◆191103 #59 白い花 ◆191027 #58 天平の甍 ◆191020 #57 夜行列車 ◆191013 #56 大切なひと ◆191006 #55 表現力との邂逅 ◆190928 #54 昼下がりの呟き ◆190922 #53 がんばろう ◆190915 #52 As you are ◆190908 #51 百年 一日 ◆190901 #50 午後3時 蝉時雨 ◆190825 #49 遠い朝の本たち ◆190818 #48 かくも長き不在 ◆190811 #47 美しく優しく ◆190804 #46 訳者あとがき ◆190728 #45 風の行方 ◆190721 #44 ゆらゆら ◆190715 #43 濡れた心 ◆190706 #42 海ガラスの夏 ◆190630 #41 空 ◆190623 #40 旅 ◆190616 #39 後悔なき航海 ◆190609 #38 シェルブールの雨傘 ◆190603 #37 小さな子供のように ◆190526 #36 夏は来ぬ ◆190519 #35 錯覚の中で ◆190512 特別寄稿 ライブ#11プチレポート◆190512 #34 何もしない時間 ◆190505 #33 いつも手遅れ ◆190428 #32 実現しない夢の価値 ◆190421 #31 Nothing but everything ◆190414 #30 For a moment ◆190407 #29 春の歩道 ◆190331 #28 遠い旅人 ◆190324 #27 東京という時間 ◆190316 #26 エンジェルアイズ ◆190310 #25 ひだまり ◆190303 #24 費やした時間 ◆190224 #23 ありがとう ◆190217 #22 巡る季節 ◆190210 #21 雪の朝 ◆190203 #20 空っぽ ◆190127 #19 待つということ ◆190120 #18 ずっと後になって ◆190112 #17 青い花 ◆190106 #16 リメイク ◆181230 #15 祈り ◆181224 #14 冬の午後3時 ◆181216 #13 変わらないもの ◆181209 #12 それぞれの時間 ◆181202 #11 見上げてごらん ◆181125 #10 心のバランス ◆181121 #9 美術館 ◆181112 特別編「ライブレポート」 ◆181105 #8 メダル オブ ドリーム ◆181027 #7 中森明菜 ◆181022 #6 ただ海を見に行く ◆181014 #5 フォトグラフ ◆181008 #4 心の距離 ◆180929 #3 秋の訪れ ◆180921 #2 ブラタメリ ◆180912 #1 祝 かわもとひろのぶ.com スタート |
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2023.12.09up |
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21世紀になってから作った曲はともかくとして 1980年代に作った曲はもう歌わない曲もたぶん相当数ある 20世紀に100曲以上作ってて AXIAミュージックオーディションが1989年 だからまだ塾の先生をやりながら1年半か2年くらいは音楽もやってライブも、、Something else とかっていうところで たぶん2回くらいライブやった 京浜賭博地帯とかもやって NYアンティノックとかLAアンティノックとかベッドパワーとか 女子大の学園祭とかも出て でも根城にするところがないから どこに出ても落ち着かなくてね 1988年に就職してから5年くらいして自分で独立して学習塾をやり始めて12年くらい会社を経営した ただ少子化もあり先行きが厳しいかもしれないので死に体になる前に経営権を譲渡した それが確か2005年だったかな だからその間の12年間はひたすら仕事をしてた 経営はお金のやりくりとかいろいろあるから やっぱり精神的にも削られていく なので2005年に売っ払って そこから先はどちらかというと時間を大事にするようにして 音楽をなんかやれる方法はないかと探してた 2007年とか2008年頃かな ニッポン放送でナイスミドル音楽祭っていうのができたんだよ 要は40歳以上の人間で構成されているバンドで、まぁ最初に音源審査があってという、、だけど真面目に働いていたこともあって音源作るヒマがなかった それで今まで作ってあった過去の音源を出して それで予選を通過したら新しい音源を作って、誰をメンバーにしてやるかみたいな話をしてたんだけど残念ながら予選も通らなかた だから音楽に復帰しようかなと思ったけどそこで一度頓挫した 雀荘にはもう全然行ってないし まぁパチンコは時々行ったかもしれないけど 決してギャンブル時代ではなかったんだよ(笑) |
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〜つづく〜 |
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2023.12.02up |
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早稲田大学の音楽サークル 抒情フォーク研究会
ほんとは1年生の時に入ろうかなと思ったんだけど 最初の4月か5月くらい迄に入ると新人という感じがするけど、4月5月って よせばいいのに教育学部だったから 教育学部が中心になってる 教師を目指す会っていうのがあって そこに高校の時の同期生と入ろうかって新歓コンパに行った 同じ1年生のやつの家で麻雀やろうかということになって麻雀やって、なんとなく教師を目指す会でやって行くかって雰囲気になってたんだけど、、やっぱり教師にはならない、、って(笑) だからそこで入り損ねたってこと で、2年になって この機を逃したらもう入るときはないと思って抒情フォーク研究会に入った 入って感じたのは “レベル低いな、、オリジナルやってるやつもそんなにいないし、俺ここに来るべきだったのかなぁ、、”って(笑) さだ研に入らなかったのは さだまさしの歌をやんなきゃいけないって縛りみたいなものがある感じだったから そこはちょっと無理だったけど “オリジナル曲でもいいですか?”って 当時の幹事長のMさんに言ったら “そういう人を期待してたんだよ” って 凄い楽曲を作るやつが何人かいるんじゃないかと思ってたんだけど 初めての合宿に行ったときに アレレ、どうしよう、、と思ったけど もう抜けるに抜けられなくなっちゃって(笑) でも 縛りもきつくないし 好きに歌っていいような感じだったから 辞めようとは思わなかった ただ このままここで埋もれていては本当に埋もれてしまうと思ったからライブハウスとかにも出るっていう方向にも行った 考えてみたら当時自分の歌も相当粗かったよね それの方が荒々しくて良かったかもしれないけど 「背番号13」の女の子が大変優秀で その話を聞いて俺も教師に、、と(笑) 社会科とか言っても凄い方向音痴だし、、 ただ続かないよね、、大学のいろんな授業が英語だけで行われるんで 大学1年のとき授業で”Mr. Kawamoto “って言われると 全然準備してなくて答えられないから ” I’m sorry , I don’t prepare “ ってオウム返しで言うようになった(笑) そのうち日本人だけどずっと英語で授業をするT先生に授業のあと呼ばれて ”キミ、大学辞めたらどうだい? キミはいつ来ても I don’t prepare しか言わないじゃないか” って(笑) 大学辞めたらどうか?って 初めて真っ当な大人から言われて 、そうか、俺、大学辞めるレベルか、、と思って最終的には大学行かなくなった 頑張ってちゃんと卒業しますってやれればよかったかもしれないけど無理だった (大学という進路を選ぶ時点で) そりゃ音楽もやりたかったし、多くの若者が悩むところだと思うけど、、まぁ浪人をしてる一年間っていうのは 早く浪人を辞めたいんだよね しかもたぶんほとんどの早稲田に行くやつの気持ちとしては最低限のブランドが欲しい それを叶えた上で その先を もうちょっと考えてみようかな、と 要するに 何のために大学へ行くのかと言ったら 時間を買いに行っただけっていうイメージだったから 、、 だから4年間は4年間で そこから先のことを考えるのは モラトリアムの時間としてね 音楽もやりたいから音楽も絶対やるんだけどどういう方向性でやって行くかも全然わからないわけだよね でも これはちょっと手ぬるい(笑)、もうちょっと厳しい世界に行こうと思ってライブハウスとかに出るようになった 抒情フォークはいま考えたら大学時代 唯一のオアシスだった 抒情フォークってヌルいし音楽レベル低いような気もするけど(笑)、あの頃からちゃんと聴いてくれてた人がいて いま自分が音楽を続ける中のひとつの励みになっている 抒情フォークなかったら もう続けられなかったんじゃないかな |
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〜つづく〜 | |
2023.11.25up |
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平戸荘 あれから40年ほど経ってるけど変わってない どうなんだって思うね(笑)
東京に出て初めはいとでんわのマスターの家とかに居たけど 働いて給料が入るようになって自分でアパートを借りた いとでんわは1983年の11月のケツか12月のアタマに潰れてる 自分が最後のライブをやったのが1983年の11月の何日かだった だから平戸荘に住んで いとでんわもあったという期間は1年ちょっとくらいしかなかった いとでんわに最初に行ったのは俺が大学2年の秋 当時ライブハウスとかにちゃんと行ったこともなかったから気になって入ったらライブやってて 終わったらマスターが “お客さんの中で誰か歌う人いませんか?” って それって出演者に対して申し訳なくない?って思ったけど いまで言う オープンマイクだね 歌いたい人がいたら歌わせて その後も客として来てくれないか、あるいは出演者として出てみないか、、みたいな そのとき 「片田舎のロマンス」と「港で歌う子守唄」を歌った 「港で歌う子守唄」を くそボロいローズピアノで演奏したら “お客様、うちのライブハウスでピアノを弾いて演奏した人初めてですよ” って言うから オイオイ、どんなライブハウスだよ、、って(笑) あれが自分のライブハウスデビュー ブレッド&バターって言うライブハウスが茅ヶ崎にあったんだけど 鬱蒼とした森の中にある感じだったから ちょっとおっかなくって行けなかった 高校生とかで普通ライブとか出られないよねと思ったから行かなかった ブレッド&バターは茅ヶ崎出身なんだよ だからライブハウスって言うとどうしても いとでんわのイメージが。。 雑居ビルの2階、凄い急な階段でシニアの人だったらもう登れないでしょ、って感じだった 汚れた看板の横に今日の出演者誰々って紙が貼ってあって、、ライブハウスってこんなもんなんだって思ったけど いとでんわの方が特殊でした(笑) |
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〜つづく〜 |
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2023.11.19up |
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高1の時に音楽仲間を集めて”茅ヶ崎自己陶酔の会”っていうのを作った
当時いろんなところに 〜フォーク村、〜フォークヴィレッジみたいなのが沢山あって、 茅ヶ崎にも茅ヶ崎フォーク村っていうのがあったんだけど それに入るのはちょっと癪だなと思って自分で作った 音楽の同好会みたいな感じで いろんな学校のやつがいたけど その中のひとつが”在日日本人”って岩佐、大竹まこと君ですね(笑) とはじめたグループだった 最初は2人だけ その後ベースとかピアノとかエレキギターとか入れて最大5人になったけど 1981年に解散した 学校が違うから高校の文化祭とかは出られないから独自にコンサートを開いてた 近所の人も 音楽やるからちょっと来なさい って 音楽が全然わかんない人なんかも連れてきて無理矢理ファンにさせて 次回はいついつやるから来るように って(笑) それに加えて江南高校陸上部、その傍ら毎週恋をしていたから(笑) 忙しかった だから勉強がほんの少しだけ疎かになって浪人しちゃうことになった 自主的なコンサートは7、8回 やったのかな 名前忘れちゃったけど なんとか会館とかいう 岩佐と もうひとり のちに中学校の校長先生になるK君 その3人でお金を出し合って機材を買う算段になってたんだけど 案の定 俺がバイトとかしても その金をパチンコとかに注ぎ込んでなくなるから その2人に払っててもらって 未だに頭が上がらない(笑) そこで購入した機材をいとでんわに投入してた 茅ヶ崎自己陶酔の会のメンバーも時々いとでんわに聴きに来てた 在日日本人の時の曲作りはというと Yesterday 物語(かわもとひろのぶ作詞/岩佐敏哉作曲)なんか よく曲にまとまったと思うね 陸上部は やってましたよ って感じだけど 「背番号13」が生まれる、、、バスケット部の女の子、、、高校2年の夏合宿、、、合宿なんだけど学校の中で寝泊まりするんだよ その時にもうたまらんのだよ 3泊4日なのにもう暑くって暑くって しかも朝と午後 2回練習しなきゃいけないし で、休みの時間に体育館の庇の陰の中に入って少し涼んでいると体育館の中が見える のちにKIって名前だってことがわかるんだけど 陸上部では活躍したわけでもなんでもないから それでも地区大会を突破して県大会に でも陸上ってのはわかりやすくていいね 日本の110メートルハードルでもく泉谷くんって凄い選手が出てきた 陸上と水泳は記録でわかる 日本一の女子の記録と比べて俺が勝ってるのか 陸上は何がいいかっていうと ヨーイドンで走って負けても昨日の自分には勝ってるかもしれない 高校のとき強豪校の秦野高校、山北高校と3校で合同合宿をするんだけど秦野高校から日本一になるやつが出るとか、山北高校で女の子でインターハイ3冠獲ってるとか、、そんなやつらとやるからもう惨めで 一緒にヨーイドンで走ったら絶対に勝てない 一応自分はキャプテンだったから一緒に走って毎回負けると段々辛くなってくる それってだから残酷な競技ではあるけど だからスポーツの中では今でも陸上が一番好きだね あ、女子バスケットもいいけどね(笑) |
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〜つづく〜 |
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2023.11.11up |
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ユーミンは女だから あんまり意識してなかった
ただ凄いソングライターだとは思ったよ 特に「いちご白書をもう一度」 ほら、結局それも他人に歌わせて、、バンバンが歌ってたでしょ 女が作って男に歌わせるような曲が出来るって 俺が中3の時 「僕にまかせてください」と同じ時代 あの頃って何年に何があってどんな歌が流行ってたかって覚えてるもんだね 「Farewell to our tiny happiness 」は 松任谷正隆のアレンジだったのかなぁ ユーミンがまだかなり若い頃、荒井由美の時代に作った曲だよね 影響を受けた曲というと 最大はやっぱり「心の旅」かな なんでも初体験は大事だから(笑) あと「結婚しようよ」も 曲の作りが凄くよく出来てる 「結婚しようよ」では変奏、「心の旅」では頭サビ 、確かに影響を受けた あの頃 いろんなことに悔しがってて それは音楽とあまり関係ないけど、世界で初めて劇的に変化させることをやった人はほんとに凄い コペルニクスなんかもコペルニクス的転回って言葉があるくらいだから 音楽でなんか出来ないかなぁって思うけどたいがいみんなやられてるよね いろんなことが だからビートルズってそういう意味で凄かったんだよね ビートルズも直接か間接かは別として 録音技術なんかもビートルズを境に劇的に変わってる 「A Day In The Life 」とか 「Strawberry Fields Forever 」とか そういう楽曲をいま聴いても どうやって思いついてこれやったのかなぁって だからそこから後に出て来た人は どうしてもビートルズの亜流、ポールの真似でしょ ポールマッカートニー自身もビートルズのときにやっていたのをなかなか超えられていないと思うけどね ポールは稀代のメロディメーカー 試みというかチャレンジとしてはウイングスの初期の頃はシンセサイザーとかを取り入れて、あと変奏のところを作ったりとか「死ぬのは奴らだ(Live
and Let Die)」あれなんかは ほんとに劇的な転回をする これポールじゃなきゃ出来ない クイーンの「ボヘミアンラプソディ」もはじめて 俺は組曲みたいになっている曲が割と好き 影響を受けたミュージシャンという意味ではポールマッカートニーが1位 いやー、この曲思いついたときポールマッカートニー、痺れただろうね、自分で そういう感動を自分でも味わいたい |
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〜つづく〜 |
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2023.11.04up |
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チェリッシュの「若草の髪飾り」は 北山修のタッチと違う 北山修は割と精神面を前に出して歌詞を書く いま聴くと音はスカスカなんだよね 阿久悠に関しては重松清も本を出してる(「星をつくった男 阿久悠と、その時代」講談社文庫刊 ) この曲はいま聴いても名曲だね この後に出た「避暑地の恋」って曲もすごく良かった “赤い屋根の時計台が朝を告げて♪” 俺の中ではチェリッシュの「若草の髪飾り」と「避暑地の恋」は沢田研二の「あなたへの愛」に チェリッシュの悦ちゃん 大好きだったんだよね あの頃 明星って雑誌に悦ちゃんの水着姿の写真が載って 切り取って置いておいたもん(笑)
「避暑地の恋」のような曲を永遠に歌って欲しいと思った ハーモニカやフルートの音がいっぱい出てくる曲が好きなんだ チューイングガムって姉妹のグループ知ってる? 「リルケの詩集」という曲がヨーロッパの山岳地帯の民謡みたいなアレンジでやっぱり笛とかが入っててそれを聴くだけで泣きたくなる チューイングガムのベストアルバム買ったらどうですか(笑) 疲れた時にはチューイングガムの「リルケの詩集」を聴くことにしてる |
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〜つづく〜 |
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2023.10.28up |
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槇原敬之は、、俺の中ではライバル、 小田和正はライバルじゃない(笑) 槇原敬之の(AXIA ミュージックオーディションのグランプリ曲でありデビュー曲となった) 「NG」という曲が全然売れなかったから こいつに負けたのに、って悔しかった その後「どんなときも」が売れて巻き返したけどね 初めて会ったときも変わったやつだった あと録音も凄いんだ すごく親しみのあるやつで 悔しいけどいい曲もたくさん作るよね いつか槇原敬之と共演したい 叶うことなんじゃないかなぁってちょっと思ったりもする でも中森明菜との共演と どっちとりますか? |
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さだまさし?
さだまさし本人というより クラフトというグループの「僕にまかせてください」という曲がめちゃめちゃ情景が浮かぶいい曲だなぁ、、って思って見たら さだまさし作だった 中学校3年生のときの文化祭でやったもん 他の人に楽曲を提供できる さだまさしのそのポジションがいいなぁと思った 吉田拓郎が森進一に「襟裳岬」を、、とか、、 でも その立場に居られるってことは自分の楽曲が売れなかったら出来ない クラフトの「僕にまかせてください」は確かテレビ番組の主題歌だったはずだけど それで初めて聴いて この曲を作るとは ただもんじゃないと思った それが さだまさしだったから 他人が自分の曲を歌ってくれるっていうのは さだまさしは自分で歌ってるのもすごいけど さだまさしが「案山子」や「精霊流し」を作ったりするのを10代の頃に聴いていて なので自分で21世紀に入ってから作ったラブソングが既に消えて行くさだめなのではないかと(笑) 普通のラブソングも10曲中 1曲2曲 たまには作りたいけど そうじゃなくて いろんなものを接合していって作られる世界観というか、 初めて聴く人が聴いても そう思って作ってるんだけどそれがすごく難しい 「愛の定理」とかは久しぶりにかなりストレートに歌詞を作った曲だった この曲と「禁じられたディスタンス」の2曲は自分の中ではすごく良く出来た曲だと思ってる 歌詞もアレンジも技巧を相当凝らして作っだけどYouTube でも回転しないしライブでやっても好評を得ない こういう曲って 死んで行くのかな、、って |
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2023.10.21up |
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(「心象風景」の歌のモデルになった) 高井麻巳子ほど嘘のないアイドルはいなかったんじゃないかって当時、、 フィクションが作れないやつはメジャーにはなれないと思ってた そのフィクションもゼロから全部想像 するのは無理だから 女性アイドルやアスリートに世界観とかビジュアルを拝借して 詞も曲も作ってゆく この子だったら こういうこと言いそうだって どこにでもいるような だけど特別な人 って 夕焼けニャンニャンを見るために生きていた時代があった 学校に行かないで昼ごはんの時間帯から夜ごはん手間の時間帯までキッチン馬鈴薯で働く えっ、小田和正? いまは小田和正の曲を聴いても、、、 オフコース時代とか 小田和正の超初期まではこの人ほど胸に刺さる人はいなかった 「秋の気配」って曲を初めて聴いたとき 小田和正は俺の中では超作詞家 なんか語彙が少な過ぎちゃって ただ彼も常に進化したいんだと思う 自分がそう思ってるからそうやって勝手に想像するけど ものを作る人って一番いいのは最新曲だって自負があると思う この人いつまで歌い続けるのかって関心はあるよね 「生まれ来る子供達のために」 とか 「Yes
Yes Yes」とかの頃には 語彙がどんどん少なくなって 削って行って削って行ってそうなったのかもしれないけど 削り過ぎじゃね? って思ったよ でも小田和正には頑張ってもなかなか追いつけないね |
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〜つづく〜 |
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2023.10.14up |
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ビートルズは文法的に正しい歌詞を歌ってる いま英語の授業でそれを聴いてもちゃんと わかるように出来てるし韻もちゃんと踏んでる ビートルズで英語勉強してたもんね え、最初に好きになった女性アイドル? 大場久美子はビジュアルも確かに可愛いかった 音程を外す外さないじゃなくて 伝える力は絶品 大場久美子シングルコレクションなんか当時の録音技術の粋を集めてる感じ 詩とか曲だけじゃなくて ものすごく力を入れてる 大場久美子は途中からはこうやって歌えば可愛いってわかって歌ってた気がするけど それがそんなに嫌味じゃなかった 南沙織とかも好きだけどアイドルとしてみてたわけじゃないかも 南沙織の「哀愁のページ」という曲がすごくよく出来ている曲でね 子供心に夏が終わって行く感がものすごく伝わってきた でもアイドルというとちょっと違う、、 当時 天地真理とか南沙織とか小柳ルミ子とか言われてたけど それではなくて もっとマイナーというか、、 好きだったのは鮎川由美 誰も知らないか(笑) 「私達」って歌を歌ってた その子がしょうもない振りをつけて歌うのに ただその子が好きになったアイドル第一号だったかどうかは記憶が曖昧だなぁ 当時ベスト30歌謡曲ってテレビ番組があって 中森明菜は? と問われれば 勘違いされると困るけど 中森明菜のことがすごく好きだったわけではない ただビジュアルはデビューしたての頃の中森明菜に敵うアイドルはいまのところいないと思う スローモーションと少女Aは良かった その後は少し派手になった感があるのとちょっと痩せたし いとでんわ界隈でよくアイドル誰が可愛いかみたいな話になって 中森明菜のことを 殴りたくなるくらい可愛い って言ってたくらいだから(笑) 声を張らない ちょっと儚い歌い方で ちゃんと伝わってくるというか 「少女A」があまりにも鮮烈だったけど中森明菜の歌自体は実はあまり知らない 「少女A」のちょっと後くらいに出したアルバムをパチンコ屋の景品で獲った 当時俺の中ではLPレコードはパチンコ屋の景品で獲るものだったけど きっと貸レコード屋で借りた方がコスパは良かったんだろうね(笑) その中に「咲きほこる花に」って曲があって、、 |
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〜つづく〜 | |
2023.10.07up |
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小柳ルミ子の「お祭りの夜」って曲が好きだった 当時ビジュアルも可愛いかった 若いけど歌っている内容は大人でちょっとエロい 「瀬戸の花嫁」より前だったのかなぁ
B面を知ってるってことはやっぱりレコードを買ったんだろうね 買って裏返しにして聴いたらよかったんだね でも自分で最初に買ったレコードはチューリップの「心の旅」 小6から中1にかけてが今の自分の音楽の原点になっていると思う チェリッシュの「若草の髪飾り」が凄くいいよって言ってるけど それが1973年の作品 沢田研二の「危険なふたり」ってメチャ売れた曲があったけど あの前に出している「あなたへの愛」って曲が俺は好きで好きで それもレコードを買った 自分の中では沢田研二の曲の中でいまだにこの曲が一番好き 大学時代の音楽サークルの仲間が かわもとひろのぶの曲って言うと いまだに「港で歌う子守唄」とか「大いなる坂道」って 同じように沢田研二もその後いい曲をいっぱい出してるけど 俺の中ではその順位がひっくり返ることはない そういう感じかな 毎週毎週自分の中でベスト30の順位を決めてた「あなたへの愛」は10週以上連続で第1位 しかも毎週恋もしてたし 中2になってビートルズを聴いてから多少変わった |
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〜つづく〜 |
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2023.09.30up |
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自分で音楽を聴いて この曲はどうだ というような感想をもう自分で持つようになった
中学の音楽の授業では どうやって音符を読むかとか これは何調かとか 移調とか転調とか そういうことを学んで 実はいま自分が音楽をやっている理論上の基礎は中学の音楽の授業で学んだ 和音とか どういう音を重ねたらどういうふうに聴こえるとかは 音楽の授業でやって 家で自分でギターのコード弾いて試してみた あ、これをマイナーコードというのか、ラ・ド・ミ、これはちょっと暗めか、、とか 少なくともテストに出る 教科書に1の和音、4の和音、5の和音と載っていて それが要するにCとFとGみたいな関係じゃん だからそれでテレビとかで実際に流れる音楽と音楽の教科書に出ている基本の理論とはだいたい合致しているもんなんだなぁって ちょっと早熟な少年だったかも フォーククルセダーズではしだのりひことか加藤和彦とかとやってた人 兄貴が2級上で よく洋楽のシングルレコードを購入してた 白い恋人たちとか、悲しき鉄道員とか、、 当時レコードをかけるのにすごいデカいステレオがあって 無駄にデカいスピーカーがついてて それが耳に入ってきて なんか日本語の曲とは 初めて買ったレコードは「心の旅」 レコードを買うという行為は当時の中学生にとってはかなりの冒険 当時レコードが400円か500円 ラジオの深夜放送でこの心の旅が流れて来たとき気持ちを鷲掴みにされた 2回聴いたら これぜったい家で何遍も聴きたいと思って LPを買うことは残念ながら出来なかったので この心の旅が転機になった |
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〜つづく〜 |
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2023.09.23up |
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その子が卒業近くの2月くらいに風邪をひいて休んだ3日間 どうにもこうにも落ちつかなくて この辺に焦燥感があって
もしかするとその子が休んでるからこんな気持ちになるのかな、、このことを世間では恋と言っているのかな、と で、小学校卒業するときに 思い切って告白した 校舎の裏手で 非常に彼女は戸惑ってたけど 彼女からとても小さい声で返ってきた言葉は 「わたし かわもとくんのこと すき・・・」 飛び上がるような気持ちになったんだけど 「すきじゃない」 否定文だから 言いにくかったんだね そのとき俺は初めて 日本語は切ないなと思った 肯定文なのか否定文なのか最後までわからない のちに英語の教師になったとき外国人から ほんとうに日本語は残酷だなぁ、って 日本語と英語の語順の違いの話をするとき よくこのエピソードを紹介してる 中学に入ったとき別のクラスでよかった(笑) なんであれその子がきっかけで大阪弁を使わないようになった 中学生になって次々に恋をしてた 恋の傷は次の恋をすることでしか治らない 声変わりする前は人前で歌うことが大嫌いだったのに小6で声変わりすると自分の声を発してもおかしくないと感じて それからは学校の音楽の授業は歌が歌えるから楽しくなった 1972年、札幌オリンピックがあった年のことで |
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〜つづく〜 |
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2023.09.16up |
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大阪生まれで小学校6年になるとき茅ヶ崎に 大阪で人様に認知されようと思ったら 人気のある少年はすごいイケメンか笑かすやつ そのふたつで、俺はどちらかと言うと笑かす方に力を入れていた(笑) 小学生で土曜日半ドンで終わって家に帰るとテレビでお笑い番組をバーッとやっていて、みんなそれを観て育つ どういうお笑いのエッセンスを予習して翌週実施するか、それを毎週毎週やってたんだ 今でも関西のやつと喋ると大阪弁が出る 小5が終わるまでだから、青春の初め、自我が芽生えるまで大阪にいた 6年生の1学期の初日に転校生として紹介され 最初大阪弁で行ったらそこから先ずっと大阪弁、オモロいキャラで貫き通すしかないと思ったし ある意味転校初日が運命の日だった で、そのときどうするかを決定づけたのが これはオモロいキャラで押し通すとこの子といい感じになりづらいんじゃないかと思って 茅ヶ崎の子たちの言葉を良く聞いて練習する必要があると だから初日は少し無口だったけど次の日からは彼らの言葉をほんとに聞いて真似をするようにした みんなの前に立って 先生がいて 俺がいて あ、この子可愛いな って あの日の光景とか今でも思い出すことがある |
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〜 つづく 〜 |
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2023.09.09up |
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AXIA ミュージック オーディションっていう コンテストに京浜賭博地帯で出て 俺はグランプリを獲れると確信してたんだけど そこでもうちょっと商業音楽を続けることは出来ないと思った だから致し方なくというより あの頃 京浜賭博地帯じゃなくて他のバラード曲で出たらグランプリを獲れてたんじゃないかと言ってた人もいたけどね まぁグランプリを獲ってもあんなにメジャーにはなれなかっただろうけどね で教育業に専念、独立、 個人経営みたいなものだったけどそれを何年間かは続けたからおそらく何千万円かはかわもと家におとしたんだ すると 親父も お前こんなこと出来るんやなと ただ少子化等で塾もだんだん経営が難しくなってきたから営業権を売って いまは唯の講師になったけど その代わりに時間を得て 音楽を出来るようになった その後半年に一度のペースでやってきたライブも今秋で20回目の記念ライブだから それで重松清に来てもらおうと |
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〜 つづく 〜 |
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2023.09.02up |
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せっかく大学に行かせてやったのに卒業も出来ないでって
親父は一度早稲田のライブハウスいとでんわにも そこのマスターが息子を強奪して行ったと思ったのかな いろいろなことが噛み合ってなかったんだと思うけど 俺は最初はライブハウスに客として行って その後出演するようになったとき マスターに 本気で音楽やるんだったら東京に出てきた方がいいって言われて 東京に出ると言っても お金もないし で、21歳のときに マスターが もちろんそこにずっと住んでるわけに行かないから その後 転々としながらバイトもして ちょっとずつお金を貯めて 家賃が払えるようになって借りたのが早稲田のあの部屋だった なので親父はマスターのことを いま考えれば親としてはあんまりおかしなことを まぁ 俺がやりたいことをやるのに父親はあまり賛成じゃなかったんだね 母親も賛成してなかったけど 時々お小遣いを 25、26歳にもなってお小遣い貰うってどうなのかと思うけど そういう状況だった 父親はいまはもう 息子が音楽をやっていることに対して やってて良かった と思ってくれてる ライブにも毎回来てくれて その雪解けの機会は1989年だったかな |
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〜 つづく 〜 |
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2023.08.26up |
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あとは期末テストで1位になればギターを買って貰えるはずだった ところが後に東大に行くK君に負けて2位 母親に2位だったけど買ってくれないか 駄目の理由を聞いたのは(昨年)お袋が亡くなる1週間くらい前で あんたにそんなものを持たせたら不良になると思ってこうてあげんかったんや それでウインドシンセを買ったという話をしたら そのお金いま出してあげるわ って言って 音楽をやる イコール不良だ と思っているところがだいぶあって 当時フォークソングとかはヒッピーなんかとイメージが繋がってて クラッシックなら良かったんだろうけど 親父は我関せずだから当時は何も言わなかった 高校を卒業して 早稲田大学に通うようになって 封筒の中に1万円が1枚入ってて 元気ですか ってちょろちょろっと短い言葉だけ あれは感動的だった 母親はある意味でおおらかな人だったし 一方で父親とは早稲田に住んでいた頃は |
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〜 つづく 〜 |
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2023.08.19up |
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【かわもとひろのぶロングインタビュー】 そもそも父親と母親は音楽で知り合ったんだ 親父が勤めてた名古屋に当時だから歌声喫茶みたいなのがあって親父が所属してたそこのコーラスグループに母親が入ったみたいで 親父は一目惚れをしたんだな 親父は痛い失恋経験があったらしくて でも嫌って言わなかったから付き合いはじめた お袋は音楽が好きだったから子供に音楽をやらせたかったのに 兄貴も俺も ちょっとした拒絶反応、、妹だけは従順に聞いたんだ 茅ヶ崎に引っ越してきたのは俺が小学校6年生 それが長じて妹は音大のピアノ科に行くことに 一方で俺はそういう子供だったから親もまさか音楽をやるとは思ってなかったんだよ なので親父はいまだに(俺が音楽をやっていることを)不思議に思ってるみたいなんだ (昨年他界した)母親は おかあさん♪ って曲に出てくる だいたいあの通り 俺は中1の頃からオリジナルソングを作るような奴だったんだけど中3の時にどうしてもフォークギターを買って欲しかった それとギターアンプ で お袋に買ってくれって言ったら ところが中間テストでなんと1位だった |
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〜 つづく 〜 |
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ロングインタビュー記事 掲載開始! |
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2023.08.12up |
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【かわもとひろのぶロングインタビュー】 母親の勧めで4歳の頃、ヤマハ音楽教室に 自分で通いたかったわけじゃなくて 幼稚園の中に教室が設けられてて 甘いタレが美味しくて美味しくて でも40分間じっとしてられない ほんとはそこで音楽の素養が得られる 川は呼んでいる♪って いまもタイトルは それ以外やった覚えがないんだけど 幼稚園の先生も俺にはみんなと合わせる適性がないから鼓笛隊とかは指揮者をやれと ただ当時珍しかった8ミリビデオで親父が撮ってたのを見ると俺の振ってる指揮棒と後ろの楽隊の足がまったく揃ってない それを見て これはちょっと他人と一緒にやって行くのは難しいのかなと 他の人とやって合わなかったら面倒くさいみたいなところから弾き語りの道に繋がったのかもしれない 大阪に居た頃の話だけど卑しかったんだね そもそも音楽教室 全然楽しくなかった ひろのぶに音楽をやらせても仕方がない それに懲りて母親は 妹が生まれて |
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〜 つづく 〜 |
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2023.08.08up |
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まだ旅の途中 目に映る風景とは 在るものが見えているだけではないのでしょう 心を通して見える景色 |
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過日 かわもとひろのぶ超ロングインタビューが 某音楽スタジオで行われました 日常出会う言葉を紡いできたこのページも |
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2023.07.30up |
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夜の暗い一本道 テールライトと窓の明かりだけ 空っぽのそのバスに |
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【今日の切り絵】
懐しいものを見るような瞳で 〜 九月の空 ♪ 〜 |
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2023.07.23up |
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終わりでも 始まりでもない
きっとほんの一区切り 句読点 |
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【今日の切り絵】
やせた体に小さな背 〜 ノスタルジア ♪ 〜 |
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2023.07.16up |
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軒端の涼しげな風鈴 水滴を載せた鉄線葛の鉢植え 錆びたブリキの如雨露の脇を |
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【今日の切り絵】
今すぐに会いたい人は 遠い町にいる 〜 東京通信其の弐 ♪ 〜 |
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2023.07.08up |
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キレイな便箋見つけたから
切手も可愛いでしょ 元気にしてる? |
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【今日の切り絵】 故郷へ帰る地図を破り捨てて この街で生きてみようと誓った 失くすものなんて最初から持ってない あとはこの手に入れるだけのこと 履き潰した靴を数えているより 〜 東京通信其の壱 ♪ 〜 |
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2023.07.02up |
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がんばったね 楽しかったね
さぁ それじゃ また 遊ぼう |
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【今日の切り絵】
愛の定理 もしあるなら 教えて欲しいんだ 静かに待ち続けた 君が僕の前に現れることを 〜 愛の定理 ♪ 〜 |
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2023.06.25up |
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アパートのベランダの赤い鬼灯 真新しい弦に張り替えた古いギター 今夜はもう眠りにつこう You’ve been a friend to me |
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【今日の切り絵】
初恋の痛みさえ ふと遠く思えるわ 〜 SA・YA・KA ♪ 〜 |
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2023.06.18up |
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窓にあかりが灯りはじめる頃
線路沿いの紫陽花と風に揺れている黄色い花 梅雨の合間の空に 今年ももう夏が見える |
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【今日の切り絵】
19の君には似合うでしょうね 〜 6月のピエロ ♪ 〜 |
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2023.06.10up |
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国語のノート 算数のノート 自由帳
休み時間 放課後 そうか 自由には先生がいないんだ |
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【今日の切り絵】
恋人は柔らかい髪を 風になびかせて待っている 〜 遅れて来た恋人 ♪ 〜 |
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2023.06.04up |
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ひどい降りだった昨夜の駅前ロータリー
レインコートをベランダに干す向こう側で 行って来まーす と 元気な声がする |
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【今日の切り絵】
少女たちはみんな その白い網に 〜 背番号13 ♪ 〜 |
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2023.05.27up |
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鶏と兎の餌を取り替える仕事は飼育係
芝生の上の百葉箱で毎日気温を測って |
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【今日の切り絵】
一人じゃ何にも出来ないで 〜 泣き虫京子のかぞえ歌 ♪ 〜 |
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2023.05.20up |
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また元通りの壁と床だけの部屋になった
箒と塵取りと
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【今日の切り絵】
愛のうたを歌う前に 〜 赤銅色の季節 ♪ 〜 |
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2023.05.13up |
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工業団地のはずれ 少し高台になった公園からは 貨物列車が通るのが見えた おばあちゃんの膝の前で |
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【今日の切り絵】
いくつもの季節が頼りなく過ぎても 〜 Yes, I will ♪ 〜 |
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2023.05.06up |
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万国旗が気持ちよさそうに風に揺れている
休み時間を告げる鐘の音 ローゼ橋の下を積荷のない小さな艀が潜る 通り過ぎた場所 通り過ぎた時間 |
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【今日の切り絵】
Yesterday morning you were born Open your eyes 君が生まれた朝 笑っておくれよ Give me smile 〜 Ocean, my child ♪ 〜 |
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2023.04.29up |
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昨夜からの雨はすっかり上がり
窓いっぱいの光の中で |
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【今日の切り絵】
プラタナスの枯葉舞う 細い路地にも雪が降る 〜 ひとり寝のメリークリスマス ♪ 〜 |
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2023.04.24up |
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遠い日に旅に出た港に 長い航海を終え 再び帰り着く船 大海原での出来事を語ることもなく ただ静かに港へ入る |
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【今日の切り絵】
寂しすぎるね 真夜中にワンマンバンド 〜 Right Hand Job ♪ 〜 |
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2023.04.17up |
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残された文字に降る寂静
時間も蒼茫な空間も行き場を失い 地球がとまる |
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【今日の切り絵】
テニスラケットと教科書をかかえ 〜 愛を伝えたい ♪ 〜 |
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2023.04.08up |
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東の空 西の空
悪戯な魔女が絵の具パレットをひっくり返し あっという間に居なくなる また明日 |
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【今日の切り絵】
優しさに飢えて暖かさに焦がれて
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2023.04.01up |
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島の南側
バスターミナル レストラン 土産物屋
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【今日の切り絵】
氷で薄めたウィスキー 何杯も飲ませたよね 〜 恋する下心 ♪ 〜 |
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2023.03.25up |
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雨を描いているのに温かい
そんな絵が好き
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【今日の切り絵】
逆光線を浴びた君のカラダ 〜 みゆきのテーマ ♪ 〜 |
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2023.03.18up |
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みーちゃんは誰のこと好きなの
ひろくん ひろくんは誰のこと好きなの みーちゃん あら いいわね 気をつけていってらっしゃい |
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【今日の切り絵】
愛に飢えた眼をした 少年たち街に出れば さぁ瞳を閉じて 最後の口づけだよ 〜 袋小路 ♪ 〜 |
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2023.03.12up |
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時の名残り 映画館を出ると もうそこに違う季節が訪れていて 戸惑うように 時の名残りを歩く |
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【今日の切り絵】
I’m a fool on the roof 屋根の上でproof I’m a fool on the roof 屋根の上でproof 〜 FOOL ON THE ROOF ♪ 〜 |
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2023.03.05up |
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踏み切りの遮断機が上がる
オートバイが先に渡り もう春色の町 |
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【今日の切り絵】
空よりも遠いあの場所へ 誰よりも早く届いた 〜 夭折 ♪ 〜 |
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2023.02.26up |
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水に刺した花の静寂
時折薄日が射す窓辺 時計の針の音 鳥の囀り 何もない手のひら |
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【今日の切り絵】
大地と空の色が 祖国の旗を彩っても 騒がしい隣人からの望まない風が吹く 廃墟の空に響く 歌はスラブの花を讃え 跪き 祈る明日に 不確かな風が吹く 日出づる国の君が ぎこちない手で振る舞うのは 塞ぎ込む心ほどいて 和かい風が吹く
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2023.02.19up |
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昼下がり まだ支度を始めたばかりの食堂
テーブル下のラブラドールがときどき上目遣いで |
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【今日の切り絵】
I’m a B side Love I’m a B side love I’m a B side Love I’m a B side love 彼女は誰かと比べてる ポケットの中にはいつも12ダースの言い訳さ 情け無いジレンマ ヒストリックな閻魔 〜 B side Love ♪ 〜 |
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2023.02.12up |
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硬い煎餅を齧る
沸かしたての熱い玄米茶を啜る 碧の中で 今日一日が終わる |
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【今日の切り絵】
熱い紅茶を淹れて 君は黙って見つめてる 〜 Farewell to our tiny happiness ♪ 〜 |
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2023.02.04up |
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暑い暑い と言いながら 寒い寒い と言いながら おじいちゃんはいつも笑っていた ライオンの夢の話をしてくれた |
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【今日の切り絵】
Happy birthday Happy birthday 〜 Happy Birthday ♪ 〜 |
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2023.01.29up |
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大きな川にかかる橋の上を
たくさんの車が忙しなく越えて行く いつも何かに急かされるように みんなそんなふうに過ごしてきた |
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【今日の切り絵】
ひとりでHoliday 過ごすのはつまらない 〜 正しい休暇の過ごし方 ♪ 〜 |
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2023.01.22up |
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いつもの時間 いつもの場所にバスは止まった
はじめて乗らなかった しばらくして バスは出て行った |
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【今日の切り絵】
愛を運ぶ天使 空から舞い降りて 遥かな雲の上 天使を連れ戻す
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2023.01.14up |
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空の色が違うだけで 同じ街並みも違って見える どんよりとした冬の小雨の朝 |
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【今日の切り絵】 僕の友人に家のとても貧しい男がいた どうしてあの働き者の農夫がいつも貧しくて
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2023.01.08up |
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緋色よりも少し淡い山吹色の実
名前はわからないけれど その可憐な美しさだけでじゅうぶん |
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【今日の切り絵】
早稲田通り沿いのしけたライブハウス 宴 恋の終わり 風は花を散らす 明日、故郷(くに)へ帰る 洒落た別れ歌を 早稲田通り沿いのしけたライブハウス
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2022.12.31up |
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冬の冷たく澄んだ空気
今日一日の幸 静かに思う |
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【今日の切り絵】
ロサンゼルスから届いたエアメイル 〜 Mary Lou ! ♪ 〜 |
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2022.12.25up |
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葦の沼地
水鳥と 澄んだ空の青さと 霜柱を踏んで汚れた靴の爪先あたり ただ静かな冬の一日 |
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【今日の切り絵】
あなたの旅立ちには間に合わせようと 〜 瓶詰めの優しさ ♪ 〜 |
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2022.12.18up |
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瑞々しい光の束 テーブルに溢れる光の粒
お湯を沸かす 珈琲を淹れる |
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【今日の切り絵】
人類なんて言葉 本当はないんだよ 〜 青春のトランジット ♪ 〜 |
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2022.12.11up |
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墨で描かれた遠浅の海
季節外れの冷たい波打ち際で貝を拾う影ふたつ |
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【今日の切り絵】
麻雀してるあなたの横で私は太宰を読み終えた 〜 積木 ♪ 〜 |
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2022.12.04up |
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無人駅 そこには古びた木の柵があって 風でバタバタするくらいだから 鍵らしきものは何もなかった |
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【今日の切り絵】
水たまりの上を流れる落葉が 〜 眠れ!小さき者たち ♪ 〜 |
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2022.11.27up |
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醤油 酢 胡麻油 各大さじ1 砂糖 小さじ1 辛子 少々 夕暮れ まな板と湯気の風景 |
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今日の切り絵】
髪を切った君は涼しさそのもの 〜 落葉前線 ♪ 〜 |
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2022.11.20up |
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春のかぜ 秋のかぜ
夏のいろ 冬のいろ 生まれ育ったこの国 この時代 |
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【今日の切り絵】
徹夜で麻雀 役満振り込んで パチンコやってボロボロに負けた 〜 当世書生気質'81 ♪ 〜 |
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2022.11.13up |
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あの頃より狭い歩幅 ペースもゆっくり いつまでも
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【今日の切り絵】
あぁこれが60年前に 〜 Yesterday 物語 ♪ 〜 |
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2022.11.06up |
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置き忘れていったオレンジ色の傘
また今度って言ったっきり あの日は結局 雨も降らずに |
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【今日の切り絵】
羅針盤は遥か未来を指す 〜 方舟 ♪ 〜 |
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2022.10.30up |
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ひとつ ふたつ みっつ
まだ明るいうちから街灯の数をかぞえては 願いごと ひとつ ふたつ みっつ |
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【今日の切り絵】
母の母はね この学び舎に 母はおかっぱ 短い髪に 〜 乙女たちの伝言 ♪ 〜 |
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2022.10.22up |
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私たち 幸せを逃したわ そう訳された字幕 乗船時刻 |
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【今日の切り絵】
淋しがり屋のポールはいつも悩んでいたのさ 〜 ポール・ハリスへの手紙 ♪〜 |
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2022.10.15up |
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朝の読書 夜のシネマ
ナタリア・ギンズブルグ 不在 知らず知らずのうちに |
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【今日の切り絵】
君の胸の中に顔を埋めてると 〜 僕の手のひらは ♪ 〜 |
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2022.10.10up |
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人生の9割の時間は 自分への言い訳探しに費やされるものよ あとの1割を私にちょうだい |
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【今日の切り絵】
生きてるんだね 〜 彼女の指 ♪〜 |
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2022.10.02up |
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庭の隅 割れた植木鉢
木漏れ日 初雪 芽吹き 日照り
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【今日の切り絵】
窓に寄り添って 〜 木枯らしのラブソング ♪〜 |
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2022.09.25up |
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素敵だね でも所詮 創りものですから
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【今日の切り絵】
忘れかけてた 〜 12月の影踏み ♪ 〜 |
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2022.09.18up |
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これ女ものだろ
風邪引くよりいいでしょ
雨 |
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【今日の切り絵】
誰もがひと夏の思い 〜 帰らざる夏 ♪ 〜 |
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2022.09.11up |
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昨日 枝に来た小鳥が 今日は見えない 寂しく思うけれど |
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【今日の切り絵】
踞る若者は鉛の靴を 〜 鉛の靴と銀の夢 ♪ 〜 |
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2022.09.04up |
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新しいコンビニが出来た
いくつもの水溜りのできた更地 もう 思い出せない |
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【今日の切り絵】
川崎・大森・蒲田・大井町 〜 京浜賭博地帯 ♪〜 |
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2022.08.28up |
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紙の上に残された文字 人の歴史
蝉の声が虫の音に変わり 終電車のあと暫くして |
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【今日の切り絵】
君があいつを見つめるだけで 〜 告白前夜 ♪ 〜 |
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2022.08.21up |
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一日の終わり
文字に起こされることのない 目をこすり 栞紐を下にひき |
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【今日の切り絵】
君の涙 明日は渇け 貼り合わせても もう戻らない 〜 希望の船出 ♪〜 |
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2022.08.14up |
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深煎りのコーヒー 押し麦のサラダ オーボエ協奏曲 第2楽章
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【今日の切り絵】
あの時見上げた空は ふたりでいても淋しいくらいの 〜セブンスターの箱 空になるまで ♪〜 |
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2022.08.07up |
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完成しないパズル
完成させたくないパズル |
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【今日の切り絵】
荷物をほどいて ここで生きて行く 部屋の窓からは 木洩れ日越しに 〜 ひまわり通信 ♪ 〜 |
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2022.08.01up |
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信号が青に変わる
信号が黄色から赤に変わる 信号がまた青に変わる 夜の静けさの中で |
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【今日の切り絵】
マリー 笑えば片えくぼ 〜 Marigold♪〜 |
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2022.07.24up |
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苔むす水鉢の中で泳ぐめだか
いつの日か この小さな光さえも |
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【今日の切り絵】
あまりジョークも言わない 〜 オフェリア ♪ 〜 |
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2022.07.17up |
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恋とは熱き思いを寄せること
愛とは広い心で包み込むこと |
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【今日の切り絵】
そばかすpretty Sally 〜 そばかすサリーの物語 ♪〜 |
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2022.07.10up |
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雨の日には雨音を聞く
緑の葉を叩く雨音を聞く ふたりで 君とふたりで 雨音を聞く |
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【今日の切り絵】 要らないものばかりで 重なり合って確かめ合った 鏡の中に写る 間抜けズラの僕を どうにか生きてるけど 傷つけ合って また触れ合った 要らないものばかりで せつなさが駆け巡る せつなさが駆け巡る
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2022.07.03up |
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夏の静かな通り雨
運ばれた少しばかりの涼しさと |
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【今日の切り絵】
出会うべきじゃなかった 〜 HOTEL IMMORAL ♪ 〜 |
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2022.06.26up |
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閉館された小さな美術館
もう鎖の張られた駐車場の隅に あの日と同じ 白い紫陽花 |
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【今日の切り絵】
涙を拭いて 髪を直して |
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2022.06.19up |
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She her her hers
You your you yours We our us ours |
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【今日の切り絵】
君の時計の秒針が4回まわるうちに 〜 とても短いドラマ ♪〜 |
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2022.06.12up |
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I’m nothing, I’ll always be nothing. 詩人や映画に教えてもらうことが |
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【今日の切り絵】
横恋慕するほどあの娘が好きで 〜 あの娘に横恋慕 ♪〜 |
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2022.06.05up |
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手押車の野菜の下で退屈そうな犬
その向こうの曇り空 ただ夢を見ている |
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【今日の切り絵】
読みづらい右肩上がりの文字で 〜 父娘日和 ♪ 〜 |
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2022.05.28up |
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ソラシド ねぇ 早く来てごらん 色とりどりの風船が晴れた空に もう 遠い日のこと
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【今日の切り絵】
故郷へ帰る汽車の窓から 〜 砂上の楼閣 ♪〜 |
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2022.05.22up |
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言葉を交わして過ごした時間
何も語らずに過ごした時間
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【今日の切り絵】
淋しい時は海に来て 〜 海からのうたごえ ♪〜 |
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2022.05.15up |
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届いた手紙
懐かしい癖のある文字で記された それだけでじゅうぶんだった |
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【今日の切り絵】
若い日の僕等には 何気ない日々たちが もっと二人で話せばよかった 〜 黄昏(僕等の日々) ♪〜 |
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2022.05.08up |
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花は咲いてる 戦争とは残酷なものだ どうしてこんなことに
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【今日の切り絵】
風の谷 眠る森 葉音静か 〜 スゥスゥ ♪ 〜 |
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2022.05.01up |
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民間人であるとかないとか
大切ないのち |
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【今日の切り絵】
She is knocking me, 〜 かわいいおんな ♪ 〜 |
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2022.04.24up |
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アーケード街 宝くじ売場
駐輪場 ドラッグストアの向かい 窓際の席 週刊誌の棚 曖昧な記憶 |
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【今日の切り絵】
潮風けむる港の午後三時 〜 赤い靴 ♪ 〜 |
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2022.04.17up |
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ジャカランダの紫色の花 初夏の光の下で微睡むレトリバー 優しいキスのような木々の静寂 読めない葡語の新聞が部屋に届く |
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【今日の切り絵】
走り続けるわけを でも君の目に映るのが
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2022.04.10up |
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手前のほう もうちょっと右かな
大丈夫 いまもそばにいるから
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【今日の切り絵】
紫色に暮れるたそがれ時は 〜 街角のオアシス ♪〜 |
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2022.04.03up |
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今一番どこに行きたい?
どこへも行きたくない 到着済み〜
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【今日の切り絵】
悲しい知らせはいつも急に届く 〜 早春のレクイエム ♪〜 |
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2022.03.27up |
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青空マーケットのいちばん外れで 紐にかけられゆらゆら揺れていた ポストカード 文字を記せなかった |
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【今日の切り絵】 無口な男とよく笑う女 〜 モザイクの町 ♪ 〜 |
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2022.03.20up |
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ホットミルク 冬の寒い朝 部屋が暖まる前に 小さな鍋で沸かしたミルク 電子レンジの方が早いよと |
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【今日の切り絵】
わたし綺麗でしょう 〜 悲しみの舵をとれ ♪ 〜 |
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2022.03.13up |
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その町には鉄道の駅がなかった
紺色に澄んだ空の下 掌に残る時間 あなたのほかに 何もなかった |
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【今日の切り絵】
あなたを抱き寄せるだけで 泣ける映画のラストのように 鼓動も聴こえるような静けさで 〜 波打ち際のアルペジオ ♪〜 |
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2022.03.06up |
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台湾の朝市のページまで読んだところで 眼鏡を外し栞を挟む
明日目覚めたら おやすみ |
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【今日の切り絵】
君のその胸に春の風吹く日は 君のその胸に夏の風吹く日は 〜 君のその胸に ♪ 〜 |
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2022.02.27up |
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隙間という距離の大切さは 学ぶようなことじゃないよと 思い出す歌 川向こうの町 |
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【今日の切り絵】 詩人になるよりは 言葉の悲しさは 他の誰よりも 真っ白なキャンバスに 詩人になるよりは 〜 饒舌 ♪〜 |
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2022.02.20up |
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消防署の先の角を曲がり忘れて 少し遠回りしていつものカフェに 辿りつく 時の流れという名の薬が記された 地下鉄工事の音 |
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【今日の切り絵】
哀しみを集めた海に 貝がらに潮騒を聴く もし君に出会わなければ 〜 心象風景 ♪ 〜 |
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2022.02.13up |
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もうすぐ切れるから
十円玉と百円玉 コインの落ちる音 じゃあまたね ツー という静寂で |
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【今日の切り絵】
Twenty One 新しい扉 広げた世界地図の中 Twenty One 〜Twenty One ♪〜 |
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2022.02.06up |
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一冊は 旅と料理のエッセイ もう一冊は女流作家全集の第8巻 早春の信濃路だったり そのまま眠りに落ちる |
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【今日の切り絵】
なんてきれな髪 〜 リタルダント ♪ 〜 |
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2022.01.30up |
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誰かいいひと おるん?
おばちゃんはそう言って笑った 小さなアパートの窓辺 |
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【今日の切り絵】
立ち止まりたい時 思い出すのは 仕事へ行く人や 学生たちに 〜 相模線旅情 ♪〜 |
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2022.01.23up |
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ハンバーガーショップなのに コーヒーが美味しいと評判の店 角を曲がった大通り 緩やかに下った坂の途中に |
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【今日の切り絵】
「愛してる」とは 夢のカタログ 〜 ローゼンダール ♪ 〜 |
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2022.01.16up |
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砂埃の校庭に映ったジャングルジムの影
遠くの方で水が撒かれ それだけで充分だった |
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【今日の切り絵】
You are my musician 〜 You are my musician ♪〜 |
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2022.01.09up |
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一番大切なものは目に見えない
青空という砂漠に不時着 |
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【今日の切り絵】
間違えだらけの歌をくちずさんで 〜 20歳の階段 ♪〜 |
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2022.01.02up |
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時こそが神なのではないかという考えに僕は常に執着していた
水の迷宮の夢 作家や詩人が 著したかったものが |
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【今日の切り絵】
いくつかの愛が僕に 生きている人間だから 誰かの心に影を落としていたい 〜 叫び ♪ 〜 |
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2021.12.26up |
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言葉に置き換えるべきものは無く
いつも そんなふうに 喜びも 悲しみさえも |
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【今日の切り絵】 遅れて来た少年の名前は 〜 賢者の贈りもの♪〜 |
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2021.12.19up |
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窓景色に整理のつかない思い
やり慣れないことはしない 春夏秋冬の町 いつもと同じ 何も変わらない |
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【今日の切り絵】
僕の腕時計の針が 路面電車の心地よい揺れに あなたの心 〜 僕の心の腕時計 ♪〜 |
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2021.12.12up |
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明治通りと早稲田通りが交わる 馬場口の交差点で信号待ち もう5台ものバスに追い越された |
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【今日の切り絵】
愚か者 オロオロ 丘の上 〜 愚か者のバラード ♪〜 |
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2021.12.05up |
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もう何年も読まずに忘れかけていた作家の本を本棚から引っ張り出し出しきて
まだあの頃へ戻れるかな なんて |
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【今日の切り絵】
桜の花が咲く頃に 〜 桜の花が咲く頃に♪ 〜 |
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2021.11.28up |
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美しい花が咲き乱れ 色とりどりの万国旗がはためき 賑やかなパレードが行き過ぎた後 透明な文字だらけの午後が訪れる |
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【今日の切り絵】
Today is a day, a lonely day 夕陽が空を桃色に染めて 〜明日へのリフレイン ♪〜 |
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2021.11.21up |
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小高い丘の黄土色の屋根は 昨日訪れた美術館 夕暮れ時に少し冷たくなった空気 緑のボトルの炭酸水とチケット 17時ちょうど 夏色のバスは |
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【今日の切り絵】
誰かに出会うことが 〜 Just an only love song ♪〜 |
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2021.11.14up |
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サボテンの話をしてくれた 何の役にも立たない話だと思った 知らず知らずのうちに時流の陰で 何の役にも立たない |
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【今日の切り絵】 桜を散らす風が吹いて 〜 追憶 ♪〜 |
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2021.11.07up |
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遅れている船は遅れているだけで やがて桟橋へ辿り着く
立ち去る人 待ち続ける人 白に溶けている幾つもの色彩 |
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【今日の切り絵】
今日のコンサートは淋しすぎた 〜 淋しすぎたコンサート♪ 〜 |
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2021.10.31up |
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あの日 夜半に降り始めた 幻想的な雪の中で 路面電車の窓明かりが描いた しなやかなカーブ 刹那の芸術へのオマージュ 取るに足らない |
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【今日の切り絵】
マスクだらけの街で 〜 禁じられた距離(ディスタンス) ♪ 〜 |
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2021.10.24up |
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木枯らしが騒がしい夜
読書灯の下はまだアリューシャン列島の旅の途中 季節も時間も御構い無しの暴走 警察も取り締まれない無法地帯 |
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【今日の切り絵】 冬の風に雲はちぎれ 〜 宴の前夜 ♪ 〜 |
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2021.10.17up |
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此の頃 我が儘になったと呟く
昔から 我が儘だったと笑う 遠い処まで太陽を浴びに 太陽なんて どこにでもあるのに |
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【今日の切り絵】
初めて会うのになぜか懐かしい 〜 僕たちの船 ♪〜 |
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2021.10.10up |
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ただずっと語り合っていた
現実のような映画 交わした言葉さえ思い出せない 映画のような現実 |
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【今日の切り絵】
海の見える場所で僕に抱かれながら 〜 Oh My Friend ♪〜 |
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2021.10.03up |
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しまい忘れた色鉛筆
絹糸のように硬く冷たい素描 何を描きたかったのか もしかして |
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【今日の切り絵】
海の近くのホテルの 砂浜で戯れる 好きな色は青 嫌いなのは嘘 〜 てんびん座の女 ♪〜 |
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2021.09.26up |
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その川に架かる橋を渡り せせらぎの岸辺まで降りて行き 指折り数えて待つ次の年の花祭り どこで暮らしているだろうか
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【今日の切り絵】
生まれ故郷に帰るなら 〜Windless City ♪〜 |
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2021.09.19up |
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休日の学生街
あの頃の古い壁の校舎と その方が思い出の引き出しには |
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【今日の切り絵】
振り向けばそこに何も残らない 〜 Marigold II ♪〜 |
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2021.09.12up |
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ひんやりとした山の中腹 夜の帳に溢れた窓明かりの静けさ 話し声 笑い声 あの頃を忘れない |
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【今日の切り絵】 うたた寝好きな少年の頃 〜 紙飛行機のラブレター ♪〜 |
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2021.09.05up |
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上下巻を読み終えた背中を伸ばしに
夏の終わりの潮騒といっても 雨の中の蜜蜂 まだ見つからない |
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【今日の切り絵】
壊れたガレージで僕が歌った
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2021.08.28up |
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ちぎったカレンダーの裏側
うる覚えの歌詞に赤ペンで添えた 大きなあくびをした道の向こう側 飄々と夏を越えてきた風船葛に |
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【今日の切り絵】
お腹を空かせた学生が 都会に慣れない僕たちを 面影橋から徒歩5分 その店の名前は 〜 キッチン馬鈴薯 ♪ 〜 |
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2021.08.22up |
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何が見たかったの 何が聴きたかったの 何に触れたかったの
何に触れたの |
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【今日の切り絵】
君と二人きり長い影をたずさえ でも君が大人になるという だけど だけど わかるはずだろう 〜 午後六時の空 ♪〜 |
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2021.08.15up |
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黒で過ぎ行く時の輪郭を描き
薄緑と普通の緑 子供じみている |
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【今日の切り絵】
夕陽を背に砂浜駈ける君が あぁときめいていたあの頃よりも I love you more than you 〜 僕等について ♪ 〜 |
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2021.08.08up |
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有楽町を過ぎると 昔は窓の外にもっとネオンサインが沢山だった 絵葉書 カセットテープ 角砂糖 どれも他愛もない話だった |
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【今日の切り絵】 長い間君は妹で 恋人を気取って砂浜で 〜古いラブソングは似合わない♪〜 |
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2021.08.01up |
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わくらば と読むのだそう
光の中では 緑葉も病葉も美しく 水を撒き 水が跳ね 水が笑う しゃがみこみ涼む 盛夏の想い |
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【今日の切り絵】 拒み続けた唇に 茅ヶ崎から横浜まで 〜 港で歌う子守唄 ♪〜 |
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2021.07.25up |
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冷房の効いた部屋で 北アフリカ マグリブ諸国を旅する ハリッサの辛いのなんの 2021年 夏 東京 |
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寒い部屋で世界地図を広げていたね 君は生まれた国を指でさし 肌の色や話す言葉違っただけで 分かり合えないことを悲しんだ ひとりひとりは優しいくせに なぜ戦うのだろう 平和のために争うなんて 少しおかしいね 〜 異国の友 ♪ 〜 |
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2021.07.18up |
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東回りの航海をした旅人も 西回りの航海をした旅人も いま光の中で帆を畳む舟が |
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【今日の切り絵】
愛を遮るもの 〜 夏の終りに ♪〜 |
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2021.07.11up |
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薬罐でお湯を沸かし インスタントコーヒーの粉に注ぎ スプーンを渡してかき混ぜ 夜更けまで語り明かした |
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【今日の切り絵】
長い坂道を 君が駆けてくる 〜 大いなる坂道 ♪〜 |
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2021.07.04up |
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駐車場の車の屋根に落ちる雨音を 忙しないバス通りを濡らす雨音を 頁を閉じたまま聴く 川の淀みの静かな波紋のように |
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【今週の切り絵】
湖の上に 舟を浮かべて 〜Good bye Mr.スローバラード♪〜 |
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2021.06.27up |
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湿度が低いゆえの空の蒼さ ナトリウム灯が誘う夜のしじま 床に広げた大きな地図の上に |
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【今週の切り絵】
僕の歌 聴いてくれた 〜 約束の歌 ♪〜 |
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2021.06.20up |
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束縛のない場所と時間 大人になったのに どこかで大切なものを忘れてきたことにすら無感覚に |
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【今週の切り絵 】
静かな川面に平たい石を投げると 〜片田舎のロマンス♪〜 |
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2021.06.13up |
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かわもとひろのぶ 作品と共に 3年近く 心の旅を続けてきました 詩の行間やメロディの向こう側に 作品は独自で完結せず そんなことを改めて考えさせられました |
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来週からはまた違った形で 心の旅を続けましょう |
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2021.06.06up |
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宛先不明で返送された あまりにも遠い日の恋文 未開封のまま 笹舟のように |
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廻る季節が街を変えても 夕陽の色はいつもせつない 届け夜空へ 乙女の祈り 待ち焦がれる明日 待ち焦がれる明日 〜かわもとひろのぶ 2020年作品『乙女たちの伝言』〜 destination destiny |
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2021.05.30up |
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古い修道院を改装したポサーダ
通りのざわめきは消え去り カウチに無造作に横たわる晩夏 |
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古くなった地図を捨てよう 道しるべも必要はない 見送る人もいなくていい 僕らに相応しい朝が来て たどり着いたこの場所から 新しい旅を始めよう 〜かわもとひろのぶ 2014年作品『第二章 好きだよ』〜 左の頬に添えた静かな掌 |
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2021.05.23up |
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丘の上にある大学の坂道を 汗をかいて登り 校舎裏にある新しいカテドラルで祈りを捧げた 15時を少しまわったカフェには |
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若き力を育みて 胸熱く 空を渡りロータリー 夢を見たりロータリー 〜かわもとひろのぶ 2004年作品『我等は二度生まれる』〜 慣れない英語で残された伝言 |
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2021.05.16up |
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ねぇ お姉ちゃん クイズね
目を閉じても見える景色って ヒントはナシね |
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date under moonlight 下心 読まれないように tender kiss date under moonlight カラダ中 アドレナリンは駆け巡る 恋する under heart 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『恋する下心』〜 ジューンベリーの白い花 赤い実 |
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2021.05.09up |
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鉄仙の鉢植えの紫 如雨露の水に濡れた鬼灯 江戸ガラス細工の風鈴が |
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愚かで哀しい 歴史は繰り返す 愛を失くすたびに 人はうたう 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『ゴスペル(東京編)』〜 もう考えず 感じるだけの |
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2021.05.02up |
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向かい屋根のテラコッタ瓦の葺き替えは既に終わり
正午を告げる教会の鐘の音がけたたましく鳴り響く あの日 栞を挟んだ頁から再び |
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海青く空遥か 湘南の風薫りて この町の礎を共に創りて行かん 〜かわもとひろのぶ 1997年作品『覇気あれ我がクラブ』〜 少し 待ち時間が長かっただけ |
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2021.04.25up |
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初夏
ふたり見つめた碧 もう違う時間 もう違う場所 |
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いまもあの橋を渡れば 優しい自転車屋のおじさんはいるかい 自転車がこわれても 君のならいつだって ただでなおしておいてくれたのに 〜かわもとひろのぶ 1975年作品『京子に贈る歌』〜 愛されていたことを |
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2021.04.18up |
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搭乗時刻まであと15分
音楽を聴きながら 読み返すメール Gate 39th 明日やっと逢える |
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Today is a day, a lonely day 明日になれば Today will be yesterday 明日になれば 〜かわもとひろのぶ 1980年作品『明日へのリフレイン』〜 彼女は恋人のもとへ |
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2021.04.11up |
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島に渡る休日のフェリー埠頭
重油の匂いと騒がしいエンジン音 エメラルドブルー ピュアホワイト |
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夜中目覚めた僕は 君の髪に別れの口づけ 振り向かない君の背中が 少し震えた気がした 〜かわもとひろのぶ2013年作品『早稲田駅、午前3時』〜 時間とは不思議なもの |
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2021.04.04up |
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いつまでも 歩き続けて いつまでも 思い続けて いつまでも 辿りつけない 昼下がりのガランとした食堂で |
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いつも薄暗い病室で 君が一人で居る時は必ず 羊の数を百までかぞえては 僕の名を一度 呟いたんです 〜かわもとひろのぶ 1978年作品 『最後のプレゼント』〜 その駅には時計はあるが |
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2021.03.28up |
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静かな雨音を聴いているのが好き それは晴れた日があるからだよ 澄み渡る青空が何より好き |
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笑っておくれよ Give me smile どうして泣くの Why you cry 何処まで行くの Where you fly 何がしたいの What you try 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『Ocean , My Child』〜 笑って過ごせるから幸せ |
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2021.03.21up |
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ハナニラの白い花が 柔らかな春の風に揺れる小径 アドバルーン セスナ機 飛行船 |
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本当に可愛いかった でもね あんまり小さな籠に入れられてたから お空を飛びたかったのね 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『小鳥さんが死んだ朝』〜 あの頃と言う名の温もり |
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2021.03.14up |
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そんなに悩むことないってば
えー だって 失敗しても また次があるさ |
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砂に戯れた長い海岸 その潮の香りをもう一度 それはそのまま 君の匂いだったから 〜かわもとひろのぶ 1977年作品 『私小説』〜 決めた カスタード
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2021.03.07up |
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大学ノートに残された 古いラブソング 未来への手紙 ときめき いとしさ せつなさ 二本線で消された文字 |
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心の中では君を抱きしめている 大きな一本の木の下で 心の中では君を抱きしめている 大きな一本の木の下で 〜かわもとひろのぶ 1975 年作品『大きな一本の木』〜 乾いた風 穏やかな午後の日差し |
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2021.02.28up |
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あの日 何が起きたのかさえ わからなかった幼い少女は この春 もう中学生になる |
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マリア・マグダラ 奏でるのなら 少し淋しい歌の方が よく眠れるかもね 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『マリア・マグダラ』〜 事実より |
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2021.02.21up |
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何もない下宿部屋の窓辺に グラジオラスの鉢植え 都会で擦り減った心の穴埋め 肩を竦めて笑った |
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グランド坂下左に折れて 路面電車の線路沿い 咲く花麗し匂い漂う 僕の好きだった散歩道 涙を誘う 夕陽は落ちる 僕を残して 夕陽は落ちる 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『春には春の...』〜 いまも元気に暮らしている |
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2021.02.14up |
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通り過ぎるもの 忘れ去られるもの 水曜の午後 国境へ向かう臨時列車 |
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あの頃の未来は既に 過去になったけど 勇気をくれたあの人に どうか届きますように 〜かわもとひろのぶ 2000年作品『誓いの手紙』〜 誰を想うか以外 |
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2021.02.07up |
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町の名前も 店の名前も それがいつのことだったのか 記憶とはかくも心許ないもの |
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失われたものたちを 数えれば寒くなるね 寂しさだけが涙を連れて 僕の側にいるから 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『ひとり寝のメリークリスマス』〜 赤毛のアンの話をした声の温もり |
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2021.01.31up |
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特別気どった店などない駅前通り
せわしなく発着する私鉄バス ありがとう じゃあまたね |
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見飽きたビデオは山積みのまま 持ち主のお呼びを静かに待ってる 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『Right Hand Job』〜 天気予報はハズレ |
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2021.01.24up |
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大西洋上のリンドバーグ 操縦席に迷い込んだ一匹の蠅 冬の凍てつく荒野 話し相手 |
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笑わない君の写真 抱いて眠る夜にはHoneymoon 夢で逢えることを祈るよ 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『FOOL ON THE ROOF 』〜 時刻表にない汽車に乗る旅人同士 |
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2021.01.18up |
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赤や緑の郊外電車 鉄橋に現れては右へ左へ サイクリングロードのあの辺り |
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Mari 笑えば片えくぼ 豊かな胸には夢がいっぱい Mari オマエの歌声が 淋しい俺の心に沁みる 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『Marigold』〜 平織の栞紐を挟んだ刹那 |
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2021.01.10up |
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クヌギの雑木林 シロツメクサとオオバコの空き地 新しい住宅地が出来る前に |
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誰もがひと夏の思い 抱えて大人になるよ 誰かを愛したときの 微かな痛みを残して 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『帰らざる夏』〜 放課後を告げるチャイム |
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2021.01.03up |
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引き込み線の先にある海辺の町 寂れた駅舎と港以外 特別なものは何もなかったはずなのに |
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憎しみと同じくらい 君のことが好きだった 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『憎しみと同じくらい』〜 果たしてすべてはそこにあったと 遠い場所でしか気づかせない 悪戯な時の仕掛け |
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2020.12.28up |
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地下鉄のドアが閉まり 無機質なアナウンスが聴こえ 狭い階段をのぼり 大型トラックが何台も行き過ぎる |
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君に会えて嬉しかった あの日から僕たちは 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『夜明け前』〜 舗道の犬 窓辺の猫 |
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2020.12.21up |
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本の中にある静けさを巡る旅
気づかされることばかり 人は一生 学生なのだと 感じ 学び 通り過ぎる冬の日 |
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何かの型に嵌めなきゃきっと 我慢出来ない大人はもっと 僕達のことわからなくなる 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『おしゃれ童子』〜 3月起算のローマ暦 |
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2020.12.13up |
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明け方近く まだ眠いエアポート ガラスの向こう側に流れる点滅 何も考えていないのか 全てを一遍に考えているのか 他愛もない思いでもあり 何より大切な人でもあり |
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街に流れる木枯らしのラブソング 君はどんな気持ちで聴くのだろ 〜かわもとひろのぶ 1982年作品『木枯らしのラブソング』〜 何かと何かを繋ぎ合わせるように |
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2020.12.06up |
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たった一言の思いを伝えるため 幾つも幾つも唄を書き たった一秒の答えが知りたくて 遠い遠い旅に出る |
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幼い頃に二人で乗った 公園にある君の指定席 悲しい時も涙ちぎれた 魔法使いさ あの揺りかごは 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『揺りかご 』〜 ただ朝が来るから また夜が訪れるから |
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2020.11.29up |
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朝市に積まれたオレンジの山
冗談以外は受け付けない会話 逍遥自在な野良犬 同じ地球のもうひとつの朝 |
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白いキャンバスに どんな絵を描こう 愛という名の色を散りばめて 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『勇気ある船出』〜 無言の おはよう と おやすみを |
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2020.11.22up |
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遮断機の降りた幾つもの踏切 休工中の橋梁工事現場 淡い午後の淀み ただ風を見ている |
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金も名誉もないじゃん だけど恋してるじゃん Another Sideの奴をぶちのめせ 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『B side love 』〜 何かに置き換えることもせず |
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2020.11.15up |
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時代はいつだって盲目
手遅れの年譜は歴史 ただ空の青さだけが |
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別れ形見に自慢の髪を切り 故郷へ行く汽車の中で泣いた 二人の愛を試す誰かがいる それを神様と呼ぶの? 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『賢者の贈りもの』〜 希釈した想いの補助線を消せば |
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2020.11.08up |
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違いを受け容れられなかった頃を 懐かしむような穏やかな眼差し お互い若かっただけ これでよかったのかもしれない 誰しもそんなふうに |
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振り返らない強さではなく 振り向いた時 揺れないように 真一文字に結んだ唇を 和らげなさい 微笑みなさい 〜かわもとひろのぶ 2005年作品 『希望の船出 』〜 暮れなずむ空 |
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2020.11.01up |
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遠いその国の小さな町を歩いて
地図も持たず 時間も気にせず 外の強い光と石の壁の内の冷気 名もない一枚の絵画の静けさ |
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August 生まれのSarah姫 お前は我が家の人気者 手を広げて笑うだけで幸せ運ぶ 抱きしめずにはいられない 〜かわもとひろのぶ 1989年作品 『DEAR SARAH!』 〜 言葉の通じない守衛の翁 |
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2020.10.25up |
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英和辞典 薄葉印刷紙の微かな匂い
所々の小さな挿絵の上に 木漏れ日揺れる 穏やかな秋の一日 |
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夕焼けに染まる校庭 走るあなたを見てる 何も言わず寄り添って 私も見てる 〜かわもとひろのぶ 2014年作品『少女恋唄』〜 例え だとしても そんな構文が 薄紅の秋桜を揺らし静かに風に吹かれて行く |
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2020.10.18up |
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朝の光は プロローグ 夜の灯りは エピローグ 逆よ NYを舞台にした恋の映画は 雨の日はゆっくり映画の話を |
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部屋の窓からのぞいてる 雪だるまをこしらえる子供たちが いつか僕のように大切なものを 失う日が来るのでしょうか 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『年末』〜 THE END は |
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2020.10.11up |
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新しいクラブを作ろうかな
空部 ただ空を見て感動するの 空手部の彼氏がいたら |
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君はいつまでも 夢をたたえたピアニスト 通りすぎたあとに ユリの花の匂いがした 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『シンガーソングライターの悲しみ』〜 なんか言った? いや なんにも |
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2020.10.04up |
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早稲田南町 路地裏 春夏秋冬 コタツ出しっぱなしの四畳半下宿 西早稲田 路地裏 あの頃という名の記憶 |
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ありふれた過去と輝く未来が 交わる今こそ 旅に出よう 〜かわもとひろのぶ 2018年作品『僕たちの船』〜 コタツと風鈴 |
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2020.09.27up |
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赤道直下 白亜のホテル
広々とした朝の食堂の高い天井でゆっくりと回る大きなシーリングファン 銀食器の音と 紅茶の湯気と そこで夢から覚める |
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恋するまでは 生まれた意味を 誰も皆わからない
〜かわもとひろのぶ 2017年作品『告白前夜〜決意のNegative Night』〜 夢は現実の対義語ではなく |
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2020.09.20up |
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時間というのはな プブリウス 灰色をしてるんだ 北国の空みたいに それとも 北国の波みたいに レニングラードの空を想いながら 時間と水と言語は同義 亡命詩人と還暦のシンガーソングライターは同じ情景を見ているのかもしれない |
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踞る若者は鉛の靴を履いて旅をしてたのさ 悲しい過去を捨てる場所を探して長い旅をしてたのさ 〜かわもとひろのぶ 1983年作品 『鉛の靴と銀の夢』〜 ヨシフ・ブロツキーは |
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2020.09.13up |
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病棟の窓から見えたのは コンビニエンスストアの明かりと 国道入口のさびれた信号機 遠い故郷の蒼い山の稜線と 夏の日の白い校庭を独り想い |
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のろまの長距離ランナーは何故走るのだろう 誰も走れと云わないし 目の前に栄光があるわけでもない 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『のろまの長距離ランナー』〜 からだに気をつけるんだぞ 何言ってんだか |
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2020.09.06up |
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白い四角の固形石鹸
そう言えば 随分久しぶりだね 昔は毎日一緒だったのに 忘れたわけじゃないんだけど |
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心で泣いて微笑んだ とうとう君にも恋人が 祝うこの手の温もりが 不意に虚しく寒くなる 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『泣き虫京子のかぞえ歌』〜 また会えたね またよろしく |
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2020.08.30up |
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かつてそこにあったと思えたそれは
時の流れの中で消えてしまったのか それとも大人になった心の眼にはもう見えないものなのか もともとそんなものは無く幻影だったのか |
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昔河に流した笹の葉 今はどこを流れる 忙しいのは露天商とお祭り好きの人達ばかり 虚しさ背負って生きてる人の 情けに棹させば流される 流される 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『つかさ』〜 草を束ねた旅路の枕で |
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2020.08.23up |
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朝のカフェ 水しぶきを上げて広い窓硝子の向こう側を何台ものバスが行き過ぎる 夜のダイナー |
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終わりのない歌を今日をまた 僕は歌い続ける 〜かわもとひろのぶ 1995年作品『未完の歌』〜 Heinzの逆さボトルのマスタード |
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2020.08.16up |
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田舎の小さな美術館 一枚の油絵
夕日の中を走る廻送列車 誰も乗せていないのに |
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September September September September 九月の空に 雲が雲が雲が雲が ちぎれるように September September 〜かわもとひろのぶ 1983年作品『九月の空』〜 しまい忘れた時間だけ回想させる |
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2020.08.09up |
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洗練 完成された作品ばかりが 名作なのではないのかもしれない 現実はもっと不格好で未完成 現実に擬えることはないけれど |
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横恋慕するほど胸狂おしく きっと今夜もまた眠れない 眠れない 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『あの娘に横恋慕』〜 あの頃のふたり もう懐かしい日々 |
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2020.08.02up |
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砂埃が流れてゆくグランド
昔よりずっと低い鉄棒 係だった百葉箱 時は移ろい 心は虚ろい |
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テニスラケットと教科書をかかえ キャンパスを駈けてゆく姿を 幾度か見送った 青空の下で白いシャツを着て 輝くあなたを後ろから いつも見つめてた 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『愛を伝えたい』〜 その場所で |
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2020.07.26up |
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夏の読書
といっても朝から大降りの雨 紅茶を沸かしながら 遠く見知らぬ フランドルの海へ |
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さぁ瞳を閉じて最後の口づけだよ 大人になりたくないね それが別れの言葉 傷つきたくない僕等の気まぐれ あぁ明日も続く 〜かわもとひろのぶ 1984年作品『袋小路』〜 毎日歩いた通学路 |
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2020.07.19up |
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効率や便利の盲目的な追求の時代
引き換えに失ったものは 繋いだ手 耳元の囁き 髪の匂い |
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黒塗りの電信柱にしがみついて かすかな声で啼いていた 季節はずれのセミ時雨 思わず僕は立ち止まった 〜かわもとひろのぶ 1976年作品『眠れ!小さき者たち』〜 砂漠を旅する古い本 |
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2020.07.12up |
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作品に連れて行ってもらった世界
その出会いがなかったら どんなに 夢も憧れも切なさも |
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腕立て10回 腹筋10回 腿上げ10回 3セット
おまけに空までサンセット 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『食前のトレーニング』〜 出会えたことに感謝 |
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2020.07.05up |
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夕暮れ近くに 辿りついた国境の町
人の歴史のこちら側と向こう側 痩せた犬を連れた異国の老人が |
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あぁ敷きっぱなしの布団の上で 難しい本ばかり読んでいないで 光のシャワーを浴びたなら 取り戻せるだろう 優しさと夢を 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『くたばれ涙くん』〜 あの日 水遊びをしていた少女は |
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2020.06.28up |
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すべての旅人の薬籠には
時の流れ 故郷の青空 恋人の笑顔 傷ついても くたびれても 知らず知らずのうちに |
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ロシア文字まじりのしゃれた手紙 読み返す瞳で女になる 日射しの色は肌に宿り思いは遥か 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『スゥスゥ』〜 一輪挿しの花の向こうに |
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2020.06.21up |
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江戸の儒学者 荻生徂徠と豆腐屋の 人情噺 落語 言葉を聞く 言葉を味わう 豊かな四季と連綿とした庶民文化 そんな国に暮らしている |
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インスタントな恋に堕ち ソープランドで愛を買う 悩み続けるNight & Day ナルシストになりそう 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『傷だらけの履歴書』〜 心の旅人 |
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2020.06.14up |
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鉛の心臓と力尽きて死んだツバメ
それは19世紀 オスカー・ワイルドが幸福な王子で著したメッセージ |
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空よりも遠いあの場所へ 誰よりも早く届いた 誰よりも早く届いた 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『夭折』〜 人の数だけの笑顔 降り続く雨が そっと そう告げる |
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2020.06.06up |
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悩み上手な現代人
確かなもの と 大切なもの 手探りで歩いて来た道 唯一確かなもの |
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それでも僕等は歌うよ 虚しさに打ちひしがれて あの娘のいない帰り道を もう忘れたふりをして 〜かわもとひろのぶ 1976年作品『淋しすぎたコンサート 』〜 What do you want ? |
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2020.05.31up |
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初夏 茫洋とした視界
連絡船の甲板の忙しない風 夕焼けを溶かし始めた水面の先に 流れて行く幾つもの蒼い島影 |
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堕落しとるぞ退廃しとるぞ もちょっとしっかり勉強せにゃいかん わかっちゃいるんだお父様 だから明日までに生活費を振り込んどいて 〜かわもとひろのぶ 1981年作品 『当世書生気質’81』〜 一冊の本と着替えだけ鞄に詰めて |
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2020.05.24up |
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色鉛筆の中に 東京という気まぐれな色があって 寡黙だったり饒舌だったり 悪戯っ子の絵に仕上げる |
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寝苦しい夜にせつない夢を見たよ 〜かわもとひろのぶ 1984年作品『Mary Lou !』〜 まるで新しい朝が生まれたように |
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2020.05.17up |
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What took you so long ? なぜこんなに回り道をしたのか? 男と女の心を訳したような 翻訳という芸術 |
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叶うならもう一度だけ 君と出会ったあの頃へ 帰りたい ああ帰りたい 時は夢のように流れゆく 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『6月のピエロ』〜 まだ教わることばかり |
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2020.05.10up |
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白壁に被さるブーゲンビリア
朝陽の柔らかな中庭に抜ける 浅い石畳の階段に動かない時間と 閉じたページから動けない気持ち |
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改札口から吐き出されてくる 群衆は皆同じ疲れた顔をしてる 何かを我慢して生きるのか 何かを諦めて生きるのか 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『悲しき遊戯』〜 Never too late |
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2020.05.03up |
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シューベルトでもグノーでもなく カッチーニのアヴェ・マリアが 遠くに聴こえる特別な皐月 願い 祈り 無垢な思いを風にのせて |
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逆光線を浴びた君のからだ やがてひとつの線になり 触れれば柔らかい天使のような 羽根が生えているかもね 〜かわもとひろのぶ 1983年作品『Miyukiのテーマ』〜 店先の夏野菜の彩り |
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2020.04.26up |
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本を読むことに眼が疲れ のんびりと ゆっくりと 徒然に 幼い頃のことを思い出してみる 春の少し風の強い午後 そんな作業も悪くない |
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僕 君のこと本当は好きだった でももういい もうかまわない たくさんの人を傷つけてまで 君のこと愛そうなんてもう思わない 悲しみも歓びも みんな同じ 一つの箱の中 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『友情』〜 初恋 最後の恋 |
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2020.04.19up |
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いつもと同じ時間
同じ通り 同じ景色の中を歩く この船の積荷は何 この船の次の寄港地は何処 |
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バイバイ ミセス マンデー 手を広げて 肩をすぼめて 笑いなよ バイバイ ミセス マンデー 生き急いだ 僕を優しく 抱いたひと 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『バイバイ ミセス マンデー』〜 感ずれば足る 論ずべからず |
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2020.04.12up |
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鉄橋を渡った河口近くの駅舎
花壇と客待ちの一台のタクシー 8月の終わりの祭りの日を基準に 時計の針が正しくまわっている |
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人間一人が生きてゆくのが あの娘の笑顔を失くした時 そんな簡単じゃないと知った そんな君はメロディ メーカー 嘘のつけないメロディ メロディ メロディ メーカー 〜かわもとひろのぶ 1976年作品『メロディ メーカー』〜 Life is full of obstacles |
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2020.04.05up |
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教会の鐘の音で朝を迎える常宿 懐かし色の空 乾いた柔らかな風 読みかけのまま床に落ちた本 気になった語彙の頁の端を折る |
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かけがえのないものたちも 手のひらからこぼれてゆく 今、僕があなたを抱く 小さくなったあなたを抱く 〜かわもとひろのぶ 2019年作品『おかあさん』〜 その青さは恋しさを紡ぎ |
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2020.03.28up |
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確かそれは目黒のライブハウス
時代はまだ 24時間戦えますか 疲れていた心とからだ 最後列の長椅子でひとり聴いた |
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夕陽を背に砂浜駆けるきみが海に溶けて 恋をしてたふたりはいつのまにか大人になっていた 再掲 〜かわもとひろのぶ 1986年作品 『僕等について』〜 もう少し頑張ろうと思ったあの日 |
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2020.03.22up |
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マルチェロ・マストロヤンニ ソフィア・ローレン主演 1970年 かの名作映画 ひまわり 芸術 スポーツ 食文化 どれほどの元気と心の豊かさを 底抜けに陽気な人々に |
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互いの気持ちに気づかぬふりで 過ごしてたあの季節 いつ始まっていつ終わったのか 今ではわからない 〜かわもとひろのぶ 2015年作品『セブンスターの箱が空になるまで』〜 イタリア、フランス、ソビエトの共同製作 国境は少なくとも 心の境ではないのだと |
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2020.03.15up |
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キレイな雨の街 人影のない公園
気まぐれに現れて ぼんやり見つめているだけで |
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あぁそんな素敵な大根足では とても自転車のうしろには乗せられないねと 笑いながら僕が云うと 怒ったふりをして 君はほっぺた大きくふくらませたね 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『あれが僕の妹の京子です』〜 私も 捨てたもんじゃないでしょ |
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2020.03.08up |
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旧ソ連からアメリカへ亡命後 1987年にノーベル文学賞を受賞した詩人 ヨシフ・ブロツキー 残された一冊の絵本 比類なき抒情性との邂逅に |
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立てては崩す積木のように これもひとつの人生さ 遊びのあとのけだるさで あなたは私を抱きしめる 〜かわもとひろのぶ 1980年作品『積木』〜 時間と場所 曇り空の一日 |
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2020.02.29up |
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頁を捲る時間 紅茶を淹れる時間
ひとりで居る時間と場所が 解決できることは少なくない |
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過ぎし日の歓びよ 懐かしき春よ 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『青春のトランジット』〜 別の道もあった 宵闇の比率が 戯言を解毒する |
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2020.02.22up |
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昔日の雨音を想うように
地図のない旅を続けている つまるところ その町の光と風が 恋しいのかもしれない 少しだけ明るさの出た海側の空 けたたましい消防車のサイレンに 現実に連れ戻される |
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テレビに育てられ 嘘の色を教えられ 見分ける力もなくなっちまった 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『昭和のおとし子』〜 美しいものほど |
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2020.02.16up |
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神様の悪戯
国道沿い 遠い日の落し物 何を感じて生きてきたの 何を信じて生きてきたの
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淋しいからというそれだけで 求めたわけじゃない かわいいサリー 〜かわもとひろのぶ 1983年作品『そばかすサリーの物語』〜 綺麗な眼差し 脚本は無邪気な神様の悪戯 |
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2020.02.09up |
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早朝の長距離バスターミナル
別れを惜しみ抱き合う若い恋人 ハンチング帽の痩せた老人 静けさ以外に何もない海辺の町 |
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淋しい時は海に来て 君に語りかけるよ 僕の育ったこの町へ 君も一度おいでと 愛を語るにはまだ若すぎるから今は 沈む夕陽を見つめ片寄せ合っていたい 歌をうたうよ 君のために 君のために 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『海からのうたごえ』〜 あと何度 キミに会えるだろか |
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2020.02.01up |
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広場の噴水に戯れるこども達の声
乾いた石畳の先 山肌のオリーブ畑 ナトリウム灯の橙色が洩れる食堂 |
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君のために僕がつくった歌も もう明日からは聴く人もない 背中を向けた時 他人になった 君の心には もう住む場所がない 〜かわもとひろのぶ1981年作品『誰も教えてくれなかった』〜 そこに在るモノは同じ |
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2020.01.26up |
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心静かな冬の午後
思い出す優しさは淋しさに変わり 気づけばまた 坂の多いあの町へ ひとり旅支度 |
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忘れたわけじゃない
あの頃の風の匂い 夕焼けの物悲しさを 忘れたわけじゃない 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『ノスタルジア』〜 それはもう遠い昔のこと |
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2020.01.19up |
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忠実な犬と 愛し合う恋人の映画
エンドロールが流れる時間は 涙目を回復するには短過ぎる |
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間違えだらけの歌をくちずさんで 褒めても貶してもお前はよく笑う 〜かわもとひろのぶ 1980年作品『20歳の階段』〜 抗うことない静寂 ひとりでいるふたりの時間 |
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2020.01.12up |
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ニューヨークの少し沖合い マサチューセッツ州マーサズヴィンヤード島スクイブノケット岬 一番心安らぐその場所で |
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ひとりでホリディ 過ごすのはつまらない ポニーテール 恋をしてる あの娘に会いたい 十七歳の頃 初めて会ったときめきを忘れない 〜かわもとひろのぶ1986年作品『正しい休暇の過ごし方』〜 酸素呼吸 散歩呼吸 |
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2020.01.05up |
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行き交う車の ヘッドライト テールライト 咀嚼しきれず持てあます夜の余情幽玄 |
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“優しさだけで生きてゆけたら” とても淋しそうに 君は僕にいつか云った 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『とても短いドラマ』〜 星のかわりに夜ごと ことばに灯りがともる イタリアの詩人 ウンベルト・サバ 春までのあいだ 古い詩集を鞄に |
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2019.12.29up |
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言葉は思いを伝える術ではなく
思いは言葉を超えて伝わる それは単なる幻想だろうか |
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屋根のない駅に足を踏み降ろした時 都会で覚えた歌が口をついた 〜かわもとひろのぶ1978年作品『砂上の楼閣』〜 不器用な生き方を 懐かしむ時がやがて来る |
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2019.12.22up |
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薬罐からの湯気
セイロン茶葉の綺麗な琥珀色 下書き保存のまま 削除された手紙 |
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明日になれば何かいいことあるかもしれない なければそのまた明日に心を託して 生きてゆけばいいと 〜かわもとひろのぶ 1980年作品『So Long』〜 現実が真実とは限らない |
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2019.12.15up |
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花瓶に水を注ぐように 時間に命を与えていた あの人がうたうあの歌が好きだった |
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あなたの影を見てると 遠い昔を思い出す あれは恋の話 あれは恋の話 この世はサーカスさ 道化師の生きる道なんざ ピエロ以外に何がある 〜かわもとひろのぶ 1976年作品『僕は道化師』〜 東京という異国に |
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2019.12.08up |
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旅の記録はなく あるのは旅の記憶だけ 通り過ぎたこと |
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暗い時代に疲れて見上げたシカゴの空は 泣き出しそうだったんだよ 独りぼっちだったんだよ 温もりなしには暮らせない そう思い知ったんだよ 〜かわもとひろのぶ2016年作品『ポール・ハリスへの手紙』〜 そこから先は |
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2019.12.01up |
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At your own pace At my own pace たぶん もうわがままでいい 次の交差点を曲がろうか |
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生きてるんだね 楽しそうに笑う彼女を見ると 本当にそう思ってしまう 暖かいものが流れている そんな気がする 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『彼女の指』〜 好きなことをやりなさい いつもそんなふうに |
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2019.11.24up |
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自称ファンクラブ会長でありながらここ1年ほど足を運べておらず、
久しぶりの今日のライブ、とても楽しみにしていました。 全16曲中、7曲が1970、80年代の楽曲。それ以外は2曲の新曲も含めここ最近5年間で発表された楽曲でした。 ティーンエイジの頃に見えた景色、二十歳の頃に見えた景色、 59歳の今見えている景色。 当然そのときどきで 違った景色が見えていて それを大人になるとか 年老いるとか いろんなふうに言うのかもしれないけれど、、 いずれにせよ変わらないことは、そこで感じたことを言葉に置き換えてメロディに乗せるという作業をあの頃もいまも かわもとひろのぶというシンガーソングライターは ただひたすら、あまりにも愚直に続けているということかもしれない、と。 その愚直に言葉に置き換えられた情感を誰かの心に届けたい、突き刺されと、これまた本人は愚直に心から願っているわけですが、 その誰かが特定ではなく不特定であるという条件のもとであれば 、もう十分に届いているし、突き刺さっています。 本編の一曲目、てんびん座の女 。 なーんだ、いつものあの歌か、と退屈して聴いた人はいなかったと思います。
好きな色は青 嫌いなのは嘘 それから好きな人はあなた
いま見える景色はどんな景色ですか? そんな問いかけを投げかけながら ひとつひとつの楽曲、コンサートは終わりを告げました。 かわもとさん、ご出演の皆様、 心に残る素敵な時間をありがとうございました。また次のライブを楽しみにしています。 |
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「てんびん座の女」動画はこちら | |
2019.11.24up |
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北風の冷たい季節 寒い北国を気ままに旅する 雨が物静かに降る夜 |
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あぁこの部屋に セピアの光射し込めば あぁ色褪せて 影絵のようになるふたり 〜かわもとひろのぶ 1984年作品『Farewell to our tiny happiness』〜 心の旅 |
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2019.11.17up |
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東京の空き地 工事現場
連続する景色の中の確かな一コマ きらめく水面を半島から島へ かって暮らした香港の移り変わりを想う茫洋とした時間 眼に映るもの 心に映るもの |
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君の祈ることが僕の祈ることと 同じであればと思いながら 横須賀線で帰る東京 君は淋しくないだろうか 〜かわもとひろのぶ 1978年作品『駅前伝言』〜 背中越しに渋谷駅行きのバスが |
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2019.11.10up |
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定義すら曖昧な不思議な言葉
世界は I love you で溢れている 一知半解 感情はそもそも輪郭を持たない |
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寡黙な季節 紅挿す君が 大人になれば 少しせつなく 激しい雨に立ち向かう日も いじらしかった いじらしかった 〜かわもとひろのぶ 2019年作品『追憶』〜 1971年アメリカは歌った I need you |
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2019.11.03up |
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何も特別じゃない時間
どこにでもあるビルと空の影絵 共鳴する街のざわめき |
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ひとりひとりは優しいくせに何故戦うのだろう 平和のために争うなんて少しおかしいね 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『異国の友』〜 白い花はいつか散り 午後の風に吹かれて |
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2019.10.27up |
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晴れた週末の朝
新聞に懐かしい展覧会の知らせ 悠久の歴史 雲がゆっくり空を流れて行く |
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傷つき易さを売り物にしないで 腕を組み考えてばかりいないで 自分の生き方に誰の許しも請わない 決して上手く笑おうと思わない 〜かわもとひろのぶ1986年作品『東京通信其の壱』〜 あの日と同じ場所 あの日と同じ掌あの日とは別の時間 |
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2019.10.20up |
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深夜のプラットフォーム 時計の明かり 人影のないベンチ 窓の外に流れて行く |
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心のままに生きていた時 たくさんの人を傷つけた 心を抑えて生きてみた時 どうしようもなく自分を傷つけた 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『悲しみの舵をとれ』〜 これでいい |
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2019.10.13up |
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恋人 夫婦 愛人 友達
男女の関係に辞書にある言葉は |
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紫色に暮れるたそがれ時は 人恋しいよね 誰も皆 淋しさをかかえてるから 君に会いたい そばに居るだけでいい 忘れないでね 僕の声 愛の歌 うたうから 〜かわもとひろのぶ 1981年作品 『街角のオアシス』〜 大切なひと エンドロールの中でいつも映画は そのことだけを教えてくれる |
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2019.10.06up |
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親指に力をこめて踏みしめると 足の下で密度が生まれる音がした 写真家 鈴木理策さんの雪原の朝のこの描写と表現力に心が洗われる |
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恥ずかしくなるようなセリフだけど 誠実で そして太陽みたいで
光差す梅雨の晴れ間 謹んで 〜かわもとひろのぶ 2017年作品『父娘日和』〜 表現力との邂逅 今日も随分歩いたなと 独りごつ |
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2019.09.28up |
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花びらを透かして見上げた春の空 車窓に海がきらめいていた碧き夏 早いもんだな 誰もがそう呟きながら 不思議なもんだな |
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影も見えない港はたそがれる 半ソデには少し寒いふ頭を渡る風 あと15分 もうあと15分 待ち疲れて赤い靴は奇蹟を起こさないみたい 〜かわもとひろのぶ 1982年作品『赤い靴』〜 薪木を集めるように 冬に読む本を 早いもんだな 不思議なもんだな |
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2019.09.22up |
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疲れたとき 気持ちに余裕がなくなって 視界が狭くなり そうわかってさえいればきっと大丈夫 被災の悲しみに 病との戦いに 負けないよう |
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向上心とか愛とか恋とかまどろっこしくて とうの昔に捨ててきたのさ
〜かわもとひろのぶ 1988年作品『京浜賭博地帯』〜 いろんな道 いろんな生き方 |
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2019.09.15up |
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まとめない
何も否定しない 想い出も いまも この先も ありのまま 感じるまま |
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面影橋から徒歩5分 グランド坂を横切って 飾り気のない佇まい それが好ましい その店の名前は ラララ キッチン馬鈴薯 〜かわもとひろのぶ 2015年作品『キッチン馬鈴薯』〜 そうやって 過ごしてきたのだから |
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2019.09.08up |
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格子窓の向こうで過ぎてゆく夏
ただそれだけの時間 吉祥寺の 百年 に久しぶりに出かけ 一日 で美味しそうな本漁り |
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好きだったはずのBeatlesの歌さえも忘れかけた秋の午後 Rainy Concert 秋の淋しさの中で Rainy Concert 雨の音はお前の歌 コンサートが終わった誰もいない部屋で歌を書いた 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『Rainy Concert 』〜 いま瞼に映っているものは |
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2019.09.01up |
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眩しく見えたり 寂しく見えたり
優しく聴こえたり 悲しく聴こえたり |
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失った愛を数えて泣いてばかりいないで 時が消してゆく傷跡なら振り返らずにゆこう 〜かわもとひろのぶ 1982年作品『遅れて来た恋人』〜 あらゆる詩はいつも翌日に書かれる そんなペソアの断章が重なる晩夏の蝉時雨 |
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2019.08.25up |
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ポルトガルの詩人フェルナンド・ペソアを紹介する作家としてイタリアの作家アントニオ・タブッキに出会い
タブッキの作品の翻訳者として須賀敦子さんと出会った
ペソアもタブッキも須賀さんも |
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あぁ君の髪の匂い つないだ手を あぁ愛して時は過ぎてゆく サイレントペダルを踏まないで もう少しの間だけ くちづけの時間だけ 〜かわもとひろのぶ1981年作品『サイレントペダルを踏まないで』〜 文学 絵画 音楽 映画 作品は時間を遡行する力を持った |
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2019.08.18up |
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この古いフランス映画で描かれたのは最愛の人の存在
人の存在とは 人の不在とは 身体の在り処と心の在り処 |
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無口な男とよく笑う女 巡り合う因果律 モザイクのこの町 億万ピースのジグソーパズルさ ひび割れた世界地図 花は何処へ行った 〜かわもとひろのぶ 2018年作品『モザイクの町』〜 それはきっと |
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2019.08.11up |
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閉まりかけた地下鉄のドア 滑り込むようにたどり着いた場所 偶然 運命 どちらでも構わない |
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素足で歩き続けた波打ち際に 今は西から陽が照りつけて 名もない貝の褪せた色が 光っているだけです 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『瓶詰めの優しさ』〜 欲しかった時間 欲しかった場所 |
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2019.08.04up |
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真夏日の太陽の光に 長かった梅雨はもう忘れさられ 通り過ぎたものが全てそうかといえば よい作品に出会えた後の余韻のような小さなしあわせもあり |
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終わりだね もう終わりだね 結んだ指も離れてゆく 凍てつく雨はいつか僕たちの肌を刺す 二人に相応しすぎる旅立ちだった 〜かわもとひろのぶ 2018年作品 『HOTEL IMMORAL』〜 本編以上に訳者あとがきに |
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2019.07.28up |
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いまこうして歩くまちを 転がってゆく風の行方は 探し物の在り処のようで 夢まぼろしと知っていながら |
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同じ時代に生まれて 繋がりはただそれだけ それでもきらめいていた ありふれたくちづけさえも 〜かわもとひろのぶ 2017年作品 『約束の歌』〜 もう少し歩こう |
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2019.07.21up |
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今年ももうすぐ夏祭り
梅雨明けを待つ宵闇 提灯ゆらゆら 灯の向こうに見つめていた未来 |
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少女達はみんなその白い網に 数々の青春を投げてきた 君も投げておゆき 悲しみという名のフリースローを 涙が渇れるまで 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『背番号13』〜 人は知らず知らず |
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2019.07.15up |
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濡れた心を持たないと砂を噛むような味気ない人生を送る羽目になる
淀川長治さんの言葉 |
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教室の窓際のあの美しい景色を 君はいつ思い出すのだろう 青い山も白い雲も忘れられない 散りばめた春の日射しに 君を思う僕の背中 もう二度とあの頃には帰れない もう帰れない 〜かわもとひろのぶ 1975年作品『背中』〜 ただ映画が好き ただあの人が好き 理由など要らないのねって |
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2019.07.07up |
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小さな子供もいないのに ときどき覗く絵本の棚 小さな子供でもないのに 海ガラスの夏 という素敵な外国の絵本に出会いました |
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泳ぎ疲れたあとの眠りを楽しめば いつかまたたく星空 今日は帰りたくないよね 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『太平洋の片隅で』〜 想い 眠り 夢見て また目覚める きっとそれも幸せな時の輪廻 |
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2019.06.30up |
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空が高過ぎる
そう歌った小田和正 空がとっても低い そう歌った荒井由実 |
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でも君に明日の幸せを 約束する力も無いから 何もあげられないのです この歌以外には だけどだけどわかるはずだろう 僕の云いたいことは 君ともう一度早稲田キャンパスの中 歩けたらいいなと思う 午後六時の空 〜かわもとひろのぶ1980年作品『午後六時の空』〜 今頃 何をしているだろうか |
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2019.06.23up |
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西へ東へ
見知らぬ町 初めて歩く道 時間を旅していることに気づく |
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羅針盤は遥か未来を指す 僕たちを乗せた船は 舵をとる水夫を乗せないまま 緩やかに港を出た もう帰れない 〜かわもとひろのぶ 1983年作品『方舟』〜 いないはずの君が |
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2019.06.16up |
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I have never regretted what I did. I regret things I didn’t do. Ingrid Bergman |
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あの時の風はとても優しかった 僕が貴方の名前を呼べないように 僕の名前を呼べない貴方 愛していたのです 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『僕の心の腕時計』〜 晩年故国スウェーデンの静かな海に 何を見つめていたのでしょう |
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2019.06.09up |
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ラストシーン 北フランス 雪のガソリンスタンド それ以上語らないふたり |
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別れを選んで背を向けた人なのに 誰よりも懐かしい Wowwow 離れてみてわかる 〜かわもとひろのぶ 1989年作品 『You are my musician 』〜 わかり過ぎていたのか |
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2019.06.03up |
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目盛りのない時間の中でまどろみ 境界のない色彩の中でたわむれる 電子の時代にイヤイヤをする |
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静けさと闘う夜は 息苦しいよね 愛する人の 優しさが欲しいよね 小さな声でもいい 歌っていよう 誰かの心に 何かを運ぶように 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『叫び』〜 広い海の地図 いま船はどこにいるのだろう |
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2019.05.26up |
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そう思いそれを選ぶも
ああ思いあれを選ぶも 選んでいるのは自分 |
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どんな時でも忘れずにいて ときめいていた出会いを 飾らないおまえがいい だからそのままでいて 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『Marigold II』〜 思い込みは自分との会話 人生は 思い込みで作られて行く |
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2019.05.19up |
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統計では一番良い値と一番悪い値は除外してから平均値を出したり
特別に幸せなとき |
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せつなさは不条理な力学 激しさは抗えぬ哲学 目を閉じてウララ オゾンを吸い込めば 胸締めつけられて 涙はホロロ 〜かわもとひろのぶ 2016年作品『愚か者のバラード』〜 けれどいまが永遠に続くという |
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2019.05.12up |
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今回のライブ#11には残念ながら足を運べませんでした。 (編集・注 日本にいなかったので) セットリストを見ると、この日演奏された全16曲の内ちょうど半分が21世紀に入ってから作られた楽曲、あとの半分が1980年代に作られた作品でした。 紙飛行機のラブレター1983年 かわもとさんの音楽の活動期を勝手に分けてみると 第一期:1970年代 高校生 フォークデュオ「在日日本人」活動時代 第二期: 1980年代 大学生 いとでんわ 、早稲田大学 抒情フォーク研究会、その後の都内ライブハウス ソロ活動時代 第三期: 1990年〜2000年代 ほぼ活動空白期間 第四期: 2010年代〜 現在に至る 再活動期 |
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1983年抒情フォーク研究会入会の私はやはり紙飛行機のラブレターやOh
my friend などのイントロを聴いただけでいとも簡単にあの頃へタイムトラベル。
この第二期にはCD化も近年ライブ演奏もされていない名曲がまだまだたくさんあり、今後のライブでの登場を楽しみにしています。 今回のライブ#11のセットリストには入っていませんでしたが、いままで何度もこの湘南ライブで演奏され私も大好きな一曲
『Yesterday 物語』は第一期、かわもとさんがなんと16歳の時の作品です。 「時間のレールを過去から走る列車に乗って終着駅まで行くはずだったのに 誰かが乗っては降りて行く 悲しいYesterday物語」 そして 同じ線路シリーズ? 2017年作品 『相模線旅情』を聴いてみる 「相模線は走る 無人駅 わだかまる気持ちを許すように 相模線は走る 雨上がり 門沢橋の空 虹が架かる」 この歌詞の間になんと40年の歳月が挟まっているわけです。ワォ! 相模線旅情のテンポがあまりにもゆっくりなので、 ”Yesterday 物語で誰かが乗っては降りて行ったのはもしかして 門沢橋駅だったのか?” と 思い巡らす時間も十分にある一曲です。(だから?) 第三期は いわゆる空白の、、消えた?年間。 音楽活動から離れていた(と思われる)この時期には基本的に楽曲が作られていませんが、ごく僅かに作品が残されています。。 そんなレアな第三期作品との遭遇も今後のライブで期待してます。 実はかわもとさんに無理をお願いしてライブ#11の音源聴かせてもらいました。 音源を聴きながら 乗ったこともない相模線、行ったこともない 門沢橋 の虹が見えた、、ような、、 ガタゴトゆっくり走る電車のリズムに、、そのまま心地よい眠りに。。 とりとめもないことを書いたついでにせっかくなので次回以降のライブに向けリクエスト! 第二期作品より・・・『心象風景』、 『夏の終わりに』 第三期作品より・・・『未完の歌』 第四期作品より・・・『好きだよ』 ひとつひとつの歌詞がきちんと届くようにと工夫された今回のライブ (歌詞忘れたりしてましたが!) 一方で ひとつひとつ丁寧に音が紡がれたように心地よく脳裏に届く演奏、音色も大好きです。 かわもとさん、ご出演メンバーのみなさま、今回も 心温まる歌と演奏をありがとうございました。 是非リクエスト曲、ご検討くださ〜い! |
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【かわもと本人よりメッセージ】 |
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さすがファンクラブ会長... リクエストが相当マニアックです(^^ゞ 真摯に検討させて頂きます(笑) |
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2019.05.12up |
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何もしない時間
寝転んで 何もしない時間 そのとき 心に浮かぶことは |
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初恋の痛みさえ ふと遠く思えるわ きっと誰も愛せないと あの日泣いた 〜かわもとひろのぶ 1988年作品『SA・YA・KA』〜 そのとき 心に浮かぶひとは |
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2019.05.05up |
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人が時間に遅れるのか 時間が人を追い越すのか そう紹介されたアントニオ・タブッキの書簡集「いつも手遅れ」を読み終えたとき 読書の順番も 大切な物事の順番も様々間違えていたことに気づく タブッキはインド夜想曲から入るのがやはり正しかったのか 果たして いつも手遅れ |
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明日 故郷へ帰る 洒落た別れ歌を 胸に届けてよ また会える日もある 騒めく街は 今日も暮れ急ぐ 来てくれてありがとう 〜かわもとひろのぶ 2016年作品『いとでんわ』〜
ただ話している時間ならもっと欲しい |
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2019.04.28up |
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実現しない夢や憧れも それはそれで価値があるもの ずっと気持ちを引っ張って行ってくれる |
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夢のカタログ掻き集めたこの部屋の扉を君が叩く 臆病なほど拒み続けたものを 何故君だけが僕にくれるのさ 〜かわもとひろのぶ 1987年作品『ローゼンダール』〜 心の充足は到達することでのみ |
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2019.04.21up |
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何もないところに全てがある
悟りではないけれど 外国作品のあとがきのように 曇り空が解説をしてくれる |
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l love you more than you 愛の深さを君に見せられれば I love you more than you 言葉が邪魔なくらい ふたり分かり合えるのに 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『僕等について』〜 そこにある全てとは たぶん サウダーデ |
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2019.04.14up |
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図画の時間が終わると 勢いよく捻った蛇口の下で パレットの絵の具を筆先で洗った 春夏秋冬 波打ち際は |
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暗くなるまで何も言わずに Walk around
吐息を少し吹きかけるだけで Crying out 諦め上手な大人にはならない 〜かわもとひろのぶ 1985年作品『波打ち際のアルペジオ』〜 茅ヶ崎ライブ 少し早く出かければ 潮騒はいつでもFree service |
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2019.04.07up |
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名残り桜の春の歩道で出会った寄せ植え
貴女の名前はノースポール? マーガレット ? デイジー? 己の浅学に苦笑い |
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力なくこぼれる砂が君なら この掌はきっと僕だね 痛みはオブラートやがてせつなく 心の中に染み込んでいる 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『モデラート』〜 いつでも明るい花 |
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2019.03.31up |
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古い書店の前を通り過ぎ
夕暮れの街角で信号が変わり バスのエンジン音が走り去り |
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変えられない過去を悔むことより 変えられる未来を変えてゆこう 〜かわもとひろのぶ 2017年作品『相模線旅情』〜 あの日の これからの |
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2019.03.24up |
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ゆっくり とてもゆっくりと歩く
いつも話せない自分と話せる Fin 映画のエンドロールのように 気づけばいつも 街のネオンに笑われる |
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幸せな暮らしに慣れた頃 一度は手紙を書いて欲しい 僕の愛し方を変えるため のろけている方がいい 〜かわもとひろのぶ 1982年作品 『古いラブソングは似合わない』〜
不思議な街 東京 |
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2019.03.16up |
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花屋の店先に ビオラ(エンジェルアイズ) ジェニファー・ロペス主演の映画を思い出す 映画に教えられることは殊のほか多い 否定しない強さ |
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いつか肩を寄せて 眺めた海の夕焼け空 もう思い出せない 鮮やかな色も雲の行方も 途切れた愛の記憶の箱の中 優しく裏切ることが出来るかしら 〜かわもとひろのぶ 1982年作品『リタルダント』〜 春を待つ週末の都会の青空 |
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2019.03.10up |
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もうすぐ春 Take it easy
気づけばいつも 足元のひだまりが笑っている |
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訪ね人もない 静かな午後は 手紙書いてみるよ 出す宛てはないけど 〜かわもとひろのぶ 2017年作品 『ひまわり通信』〜 スクリーンのない映画の様な作品 映像は心の中でセルフサービス |
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2019.03.03up |
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エミリー・ディキンソンの詩の一節
Water is taught by thirst 大切さの気づきは普段の生活の中でもしばしば もちろん水はたとえ |
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池に投げた石で出来た波紋の淵で 君が笑ってた ただそれだけの仲だった ただそれだけの仲だった 〜かわもとひろのぶ 1977年作品『Windless City』〜 どうして 何もかも こんなに 気づくのに時間がかかったのだろう |
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2019.02.24up |
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ビルの谷間の静かな公園
日向ぼっこには まだ少し頼りなさげな冬の陽射し 空の青さに独り感じているもの 言葉には置き換えられない |
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いくら話しても話し足りない 夕陽傾いて 「明日また会おう」そう言って いつも別れたね 〜かわもとひろのぶ 2016年作品 『桜の花が咲く頃に』〜 今日も楽しかった一日が終わる ありがとう |
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2019.02.17up |
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宇宙には方位点 円には中心点が 無限もしくは存在しないこと イタリアの作家アントニオ・タブッキは小説「イザベルにある曼荼羅」の中でそこに真理と心理を |
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優しさなんて形のないもの 愛情なんて姿のないもの 男と女はそれでも生きている 人間なんて仕方のないもの 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『赤銅色の季節』〜 待つこと 追い求めること |
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2019.02.10up |
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かわもとひろのぶがさだまさしのコンサートに足を運んだ
表は雪が降ってる 一面の薄化粧 グレープのデビュー曲 「雪の朝」 折しも東京はこの冬一番の寒さで朝から雪 抒情フォークという言葉があってもなくても さだまさしが かわもとひろのぶが 描き続ける春夏秋冬の心の景色が美しい |
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人間の歴史はいつの時も繰り返し 川の流れを見つめる人がただ違うだけ 〜かわもとひろのぶ 1979年作品『片田舎のロマンス』〜 ひとり旅をする人はいない |
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2019.02.03up |
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空っぽ
ただ街を歩く 時間を忘れて ゆっくりと歩く どんな薬より心と身体に効き目あり 空っぽになれる |
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願いごとはいつもひとつ 君が君であり続けること 君のために出来ることは 僕が僕であり続けること 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『宴の前夜』〜 ひとりでいたいとき |
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2019.01.27up |
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臨床哲学の視点から鷲田清一さんが著された本の題名でもある 待つということ
思えば生まれてからずっと何かを待ち続けて生きていて かわもとひろのぶCDに同封されている歌詞カード そこには鷲田さんが現代社会に欠落しはじめたと指摘する 待つということ だけが記されていることに気づきます |
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流れる時を止めたい 出逢いの日に戻したい 比べる人のない安らかなあの頃へ 〜かわもとひろのぶ 1982年作品『てんびん座の女』〜 当時 単語の多寡によらず隙間の多い作品を多く残した かわもとひろのぶ 次世代に伝えたい名曲です |
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2019.01.20up |
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読書感想文はすぐには書けない ずっと後になって気づく 全てはそんなことの繰り返し 感動 愛情 感謝 後悔 いまは少しだけわかる |
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大切なものを壊さぬように 二人は生きていたね、、 二人によく似合う言葉がなくて Oh my friend You’re my friend 〜かわもとひろのぶ 1986年作品『Oh My Friend 』〜 今日が暮れて行く |
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2019.01.12up |
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帰り道 季節によらず青い花を買って 探すと見つからない |
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まだ遅くない間に合うはずさ 心縛るヒモを解き放せば 自由になれる身軽になれる もう一度奇跡は起こる 〜かわもとひろのぶ1983年作品 『紙飛行機のラブレター』〜 頑張らなくていい 青い花のメッセージ |
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2019.01.06up |
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映画の話 1939年作Love Affair(邦題 邂逅)、1957年作An Affair to Remember(邦題 めぐり逢い)、1994年作Love Affair (邦題 めぐり逢い) 時が流れてもリメイクが重ねられる作品があります |
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いちばん大切なひとは 離れてみればよくわかる 君の涙の向こうには、、 〜かわもとひろのぶ 1981年作品『港で唄う子守唄』〜 懐かしむという心の作業 |
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2018.12.30up |
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クリスマス お正月 春の桜が近づけば 卒業 入学 せめてすべての子供たちが |
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残された者は 立ちどまるしかない 時を止めて やがて遡る愛は いつも優しい 〜かわもとひろのぶ1983年作品 『早春のレクイエム』〜 I pray for your happiness . |
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2018.12.24up |
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右上を小さく三角形に折ってあった短編小説の一頁
「ずっと いつもおんなじように続いていたのに いきなり何もかも変わってしまう年がくる」 |
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本を読み 眠り 歌を聴き 街を歩く 君のその胸に冬の風吹く日は 〜かわもとひろのぶ1984年作品 『君のその胸に』〜 なんて無口で饒舌な冬の午後3時 |
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2018.12.16up |
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水気のない枯葉がカラカラと 舗道を転がる少し風の強い午後 昨夜読み終えた何冊もの読みかけの一冊の余韻 |
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幾度抱きしめた君のその身体 誰より愛しくて 僕を少年のときに連れ戻す その柔らかさ 少しずつ空が高くなる 〜かわもとひろのぶ1982年作品 『大いなる坂道』〜 昭和、平成、つぎの時代 移ろい行くもの 変わらないもの |
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2018.12.09up |
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夏の灼熱 冬の力のない陽射し
都会には都会の季節の色 人影少ない休日のアスファルトには 光の粒が悪戯な顔をして散らばっています 心をリセットする時間と空間 |
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思い出したことは みんな心に流れるメロディが とても遠くへ運んでくれた 影がずっとずっと 静かに僕を包んで もう影踏みが出来なくなった 〜かわもとひろのぶ1977年作品『12月の影踏み』〜 今年ももうすぐ年の瀬 |
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2018.12.02up |
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夜の星もいいけれど 見上げてごらん 朝の空を 午後の空も
転んで骨折したりしたらタイヘン |
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あぁ 暮れゆく空高く 一番星見つけたと 無邪気に指さす君の 素直さを失くしちゃいけないよ
あの日と同じ冬の空を見上げて |
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2018.11.25up |
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新しいCDオールドルーキーに嬉しい選曲がありました
あなたらしさを失くさずに 〜かわもとひろのぶ 1982年作品 『Twenty One』〜 |
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片想い すれ違い それも心のバランスのひとつ 副題のあるこの作品が僅か4曲の選の一曲となっていたことが |
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2018.11.21up |
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たぶん年齢相応に見える景色も 見たい景色も異なるのでしょう 美術館で過ごす静かな時間 瞳に映っているのは絵画そのものなのか その向こう側なのか |
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やがて空は高く波は微かに凪ぐ 眠りから目覚めて 確かに僕は泣いている 〜かわもとひろのぶ1984年作品 『感傷海岸』〜 歌も絵画も純度の高い作品は |
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2018.11.12up |
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早いもので 「加齢なる復帰ライブ第一弾 かわもとひろのぶ 53歳の抵抗」が春の江の島虎丸座で催されたのが5年前のこと。
着地点未定のまま時は流れ、今日もかわもとライブ史上2番目の大入り、空席以外はすべて満席(本人解説^^)の中、楽しいライブが開催されました。 いつも通り来場された方々がそれぞれの聴き方でかわもと作品と接し、様々な感情移入をして時間を過ごしたのだと思います。 直木賞作家であり早稲田大学で教鞭を執る重松清氏の楽しく懐かしい話、そして心温まるエールも手伝ってか、今日改めて思ったのは あの頃早稲田で同じ時間を過ごせて幸せだったこと、そして今日もこうして同じ時間を共有できて嬉しかったこと。 21世紀になってから作られた楽曲のリメイク盤として会場で販売されたCD『着地点未定』 かわもとさん本人のみならず、私も含めた会場の皆さん全員もきっと 着地点未定のまま人生を楽しみたいと思っていて 今日の楽しいライブ&トークショーも その道のりに素敵な彩りを添えてくれたように思います。 早稲田に行って良かったなと、アンコールも含め全16曲の今日のライブの間ずっと繰り返し繰り返しそう感じていました。 こうして今日も充実した気持ちにさせてくれた かわもとさん、出演者の皆様、心よりありがとうございました。 また半年後、素敵な演奏を聴かせてください、楽しみにしています。 |
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ライブ#10 「オールドルーキー」 セットリスト |
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【第二部】 【アンコール】 |
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2018.11.05up |
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いまはもう秋 誰もいない海
さまざま懐かしさを感じながら歩く 穏やかな秋の一日 水彩画家 アンドリュー ワイエス はじめて目にしても リアリズム 何より弱者の味方という点で不思議なくらいかわもと作品との共通点を感じます |
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詩人になるよりは絵描きになりたいと 私は何度思ったことだろう 〜かわもとひろのぶ1981年作品 『饒舌』〜 1963年 |
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2018.10.27up |
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中森明菜の歌声を聴きながら 都内を散歩するのが好きです 駅周辺の雑踏を少し離れれば
湖の上に舟を浮かべて
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いつの日かと思いながら |
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2018.10.22up |
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ポルトガルの詩人 フェルナンド・ペソアは全く人格の異なる数名の異名でも作品を残しました その異名のひとり、自然派詩人 アルベルト・カエイロ の詩(抜粋) 大切なことは 自然で穏やかでいること 幸せのときも 不幸のときも |
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記憶のヒダに眠る蒼い影は黄昏 遠くを見るあなたの瞳が泣いているようで 〜かわもとひろのぶ 1985年作品 『Just an only love song』〜
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#5 フォトグラフ |
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2018.10.14up |
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薄紅の秋桜
そういうだけである歌を思い出す アルバムの幼い頃の写真 そこに映る懐かしい小さな自転車はとっくにもうないけれど 干からびて割れたハンドルのゴム そこに触れたあの日と同じ指先が まだそのままここにある不思議さ そう幼い初恋の日 繋いだ手 |
もし君に出会わなければ 〜かわもとひろのぶ 1986年作品 『心象風景』〜 |
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#4 心の距離 |
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2018.10.08up |
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今年の春 ハンガリー、ブタペスト郊外の食肉処理場を舞台にした「心と体と」という印象的な映画を古い映画館で見ました
例えば 電話のベル 、電話ボックス 少なくとも流行歌の歌詞としては時代の役割を終えた言葉たち インターネット夜明け前の あの頃と いま 男女の心の距離はどう変わったのでしょう
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〜かわもとひろのぶ 1978年作品 『落葉前線』〜 |
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2018.09.29up |
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晩年を茅ヶ崎で過ごされた開高健さん、愛すべき不良番長椎名誠さん、早稲田の大先輩 野田知佑さん
忙しい頃、そのキャンプや川下りの愉快な紀行文でよく束の間の心の旅をさせてもらいました 晴遊雨読が正しいと言わんばかりのお歴々 時が経ち、図らずもまだ忙しい いま鞄の中には |
いくつもの季節が頼りなく過ぎても 記憶の糸を辿ればいつも貴女の笑顔がある 〜かわもとひろのぶ1984年作品 『Yes , I will』 〜 好きなひとを想うこと、 青空と雨空が日毎に入れ替わり 今年も秋の訪れ |
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#2 ブラタメリ |
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2018.09.21up |
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都内を散歩していると時々思いがけない景色に出会います。 新国立競技場 もうこんなに出来ているのですね。なんだか少し感動。 その日のために準備を怠らず 歓喜の輪の中で熱く燃え 静寂に戻り自己を見つめ返し スポーツも音楽も 待つ 訪れる 過ぎ去る 幸せな時間の輪廻に気づきます。 |
半世紀ぶりの東京オリンピック 「目の前にはいま僕を試す静けさ湛えた道が開く 走り続ける理由を胸に尋ねてみても答えはわからない」 〜 かわもとひろのぶ 2016年作品 『スタートライン』〜 その日 東京の街と空は どんな表情を見せるのでしょうか |
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2018.09.12up |
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表情と表現
街の表情 空の表情 風の表情 かわもとひろのぶの表現 日々の暮らしの中で出会った様々な表情を 言葉とメロディーに替えて表現する作業 誰よりも素敵な貴方のため 群馬県の秘湯老神温泉の老舗旅館の壁に「夏の終わりに」という同名タイトルの油絵が掛けられています。
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