2024.11.05up
 
朝からよく晴れた爽やかな秋の一日、
藤沢市の新堀ライブ館で行われた かわもとひろのぶワンマンライブ#22「第三次成長期」に行ってきました。

今回は新たに演奏にマリンバの音色が加わるとのこともあってとっても楽しみにしていました。
 

 
めちゃめちゃ立派な花を頂きました
 
15時開演

てんびん座の女

1982年作品のこの曲を初めて聴いたのは翌1983年。それ以来、ライブやCDで何度も何度もこの曲を聴いているにもかかわらず、時を経ても全く鮮度が失われない不思議な曲。

好きな色は青 嫌いなのは嘘
生まれたのは秋 それから好きな人はあなた

今日も伸びのある声でストレートかつシンプルに歌いあげられたこのサビで描かれる抒情性こそ
かわもとひろのぶ楽曲の真骨頂だと40年前もいまも同じように思っています。


淋しすぎたコンサート

高校1年生のときらしいですが 友人(茅ヶ崎自己陶酔の会)と初めて開いた自主コンサート、、
来て欲しかった「君」は結局来場せず、、、

1976年作品。若さの象徴であり、かつ特権のような頼りなさが曲全体を通じてどこか瑞々しくも感じられたのは、敢えて淡々と奏でられた楽器や歌声の導きもあったのでしょうが みんな遠い日のどこかで似たような経験をしているからなのかもしれないですね。あの時代のフォークソングを暫し堪能しました。
 

 
カホン・コーラスの岩佐敏哉とシンセサイザー小貫ますみ/ギター和田正昭(通称マーチン)とバイオリン仁多理恵
 
東京通信其の参

映画のアカデミー賞の中で脚色賞は、小説や舞台劇などの原作があってそれを脚色した作品、また過去の映画の続編やリメイクが対象とのこと。

東京通信の中で其の壱(1986年作品)のみが
続編其の弍(2023年作品)、其の参(2024年作品)と違って実際に在東京時に作られています。

閉塞感に苛まれ、孤独の時代と自称した1986年当時の作品である其の壱には 良い意味で?心の不安定さ、揺れが感じられます。今日 新作”其の参”で木の温もりのようなマリンバの優しい音色を聴きながら、敢えてこの音色で”其の壱”の不安定さ、揺れが表現されるのを聴いてみたい、、と、ややせっかちに感じてしまいました。

第2部の各楽曲で披露されたマリンバの音色の広がりからは やはりただ優しい、温かい、、にとどまらない大きな大きな魅力を感じ、耳の好奇心・冒険心(表現がヘン)が掻き立てられました。
 

 
ピアノ・河本充代/マリンバ・岩岡美希
 
キッチン馬鈴薯

残念ながら本日の会場客席には恒例のこの曲に合わせてペンライトを振るかわもとさんの”おとん”の姿はありませんでした。

先月末 天国へ旅立ったばかりの”おとん”は ”おかん” 共々遺影として今日の舞台を見守っていました。

これも恒例の曲前合唱練習

シンセの小貫さんが舞台から客席に向かって元気に大きくペンライトを左右に降り、最後まで看病に務めた充代さんのピアノに合わせて 客席みんなで  “その店の名前は~、ハイ! 「ラララ キッチン馬鈴薯~」♪”

何故かいつにも増して美しく聴こえた
「ラララ キッチン馬鈴薯」

なんか、ね、、嬉しかったです

音楽を通じて 仲間がいて
ほんとしあわせですね
 

 
上)「キッチン馬鈴薯」でペンライト振りを指導する小貫 下)客席の様子
 
 
かわもとさん、 そして素敵な演奏を聴かせてくださった楽団の皆さま

ギター 和田正昭さん
カホン コーラス 岩佐敏哉さん
バイオリン 仁多理恵さん
シンセ 小貫ますみさん
ピアノ 河本充代さん
マリンバ 岩岡美希さん

諸々の準備をしてくださった関係者の皆さま、
ほんとうにありがとうございました

また楽しみにしています

 
 
~本日のセットリスト~

【第1部】
相模線旅情
てんびん座の女
京浜賭博地帯
No One Else
ポール・ハリスへの手紙
淋しすぎたコンサート
風に揺れても

【第2部】
You are my musician
おかあさん
セブンスターの箱が空になるまで
東京通信其の参
Strawberry Fields
キッチン馬鈴薯
追憶

【アンコール】
紙飛行機のラブレター
モデラート
 
メンバー&スタッフ勢ぞろい