〜 このレポートはかわもとの大学の後輩・尾中香尚里さんによって執筆されたものです〜

 

湘南で精力的に音楽活動をしているかわもとひろのぶさん。大学時代の音楽サークルの先輩でもあります。

そのかわもと先輩がなんと、新宿のこんなメジャーなステージで歌うことに。サークルの先輩方と応援に駆け付けました。

「コッキーポップコンサート2025」

分かる人にはすぐ分かるタイトルですが、要はヤマハのポピュラーソングコンテスト(ポプコン)を懐かしむコンサート。

当時ポプコンに参加され、現在もご活躍中のミュージシャンの方々が一同に会するというもので、がっつりポプコン世代の私には、正直先輩の出る出ないに関係なく駆けつけたいようなステージです。

司会の大石吾朗さんの「♪黙っていれば友達になれない」を生で聞く感動といったら....
 
  
 
皆さん素晴らしかったけれど、やはり自分がポプコンに応募していた中学生当時の出演者の方々のステージは心を揺さぶられました。

すずき一平さん「水鏡」のイントロは、覚えたてのギターで何度練習したか分かりません。

三浦和人さん(雅夢)「愛はかげろう」のピアノは、イントロからエンディングまでほぼ完コピして弾いては悦に入っていました(高校時代くらいにライブで演奏したこともあったかも)
 
  
 
そして我らがかわもとさんは、ポプコンへの参加経験はないものの「ポプコンの音楽を聴いて育ったヘビーリスナー代表」ということで、オープニングアクトの栄誉を勝ち取ったのでした。

与えられた時間は15分。歌えるのは2曲が限界で、それも1曲は「ポプコンナンバーのカバー」と指定されていたそうです。残る1曲で先輩が選んだ自らのオリジナル曲のタイトルは

「You are my musican」


曲自体も素晴らしいバラードですが(何度も聴いて知ってる)、これを選曲したかわもとさんの想いがひしひしと伝わり、それだけで泣けました。

青春時代の音楽を振り返る時、ユーミンだサザンだオフコースだという方々は多いと思いますが、私らにとってはそれと同じくらいに「ポプコンに出場した曲」が大きな比重を占めてきます。

彼らに憧れ、同じつま恋の舞台に立ちたいとあがき、願い叶わず実社会に出て行き、そして定年を迎える頃の今になって、ふとあの時を振り返っている。

この日会場を埋め尽くした約500人のお客さんも、多くがそんな人だったと思います。

今日の出演者の皆さん、あなた方こそが私にとっての、まさにミュージシャンだった。


あれだけの大観衆を前に、先輩はただ1曲で、そんな想いをぶつけ、最大限のリスペクトを捧げたのでした。
 
 
ものすごい大先輩たちを前に緊張してしまわないか。私ら応援団のそんな懸念は、全くの杞憂でした。

大曲を堂々と歌い上げた先輩に、お客さんが送ってくださった温かい、大きな拍手。それは「かわもとさん、私たちもあなたと一緒だった!」という、大きな共感の拍手であったと思います。


何しろ私自身がそうでした。

ポプコンに何度も挑戦しては敗れ、悔しさとともに大きな憧れを持ってあの出演者たちの音楽を聴いていた、子供時代の自分。一万歩くらい間違ったら、あのオープニングアクトに自分が立っていてもおかしくはなかったはずだ……

私だけではありません。そういうお客さんが、あの場には少なからずいたはずです。

そんな私たちすべてにとって、あの舞台にたどり着いた先輩もまた「You are my musican」であった。

かわもとさんを含むすべての出演者の皆さんに、大きな拍手を贈りたいと思います。できたら皆さんが元気な限り、このイベントは定期的に続けてほしいです。
 
 
さて、そんなかわもとさんが来月25日、かつてふじさわびと編集部があった新堀ライブ館でコンサートを行います。今回のコッキーポップコンサート出演の、まさに凱旋公演。

お近くの方、ポプコン世代の方、ぜひ足をお運びください(^^♪

WEBふじさわびとの告知記事はこちらです